31 ラッセル・ルルフォード ※第一王女視点
第一王女視点です。
第三王女ラッセル・リルフォードは、第一王女ラッセル・ルルフォードの病を、万能薬であるエリクサーを使用して治そうとしました。
しかし、呪いの影響で効果が発揮されませんでした。
呪いの効果を解除させる回復魔法『ディスペル』は、聖堂に仕える神官でも上位の者しか扱う事ができない難しいものです。
高難易度のディスペルを無詠唱できる、この人は、何者でしょうか?
確か……この女性は大和アキラ様の7人のお嫁さんの一人で、ひーちゃん様とお呼びされてました。
「私の体を治して頂き、ありがとうございます!」
呪いの効果を無効化してくれた女性に、第一王女ラッセル・ルルフォードは感謝しました。
「感謝するならアキラ様に言ってください」
私はひーちゃん様に言われました。
治癒を受けてから、どうした事でしょう?
病気になる前よりも、体に力を感じます。
身体の底から、力が沸きあがるような感じです。
「私の体に呪い……毒だなんて、何時からどうやって、掛かっていたでしょうか?」
私は体が治ってから、第三王女ラッセル・リルフォード改め、私の可愛い妹リルとお話をしました。
リルが刺客を送られて、殺されそうになった事も聞きました。
私の病態が発生したのが、2年前ですと? 私が14歳、第二王女が12歳、第三王女が11歳の時ですか。
毒だなんて食事に紛れていたとしたら城内にいる、内通者が私を無き者にしようと目論んでいるのですね?
私が死んで、一番得をするものは……誰でしょう?
考えると一番可能性が高いのは……とても悲しいです。
否定したい気持ちで、一杯になります。
王位継承というものは、第一王女と余程の事が無い限り決まっています。
余程の事。
命を落としたり、身体が不自由で余儀なく王位を継承出来なくなる場合。
この国の、国家反逆罪として罪を働いた場合。
私の病が治ったと知ったら、次は、間違いなく……命を狩りに来るでしょう。
ドルフォース王国は以前、経済赤字でした。
第二王女ラッセル・リリフォードは、この国の経理をお手伝いし始めたとたんに、ドルフォース城街の北側にある山を、鉱山として発表されました。金属採掘の需要ができ、赤字が黒字に転機し、ドルフォース国の経済は持ち直しました。
第二王女ラッセル・リリフォードは、私も認める天才で可愛い妹です。
リリは、気が付いた時には魔法の才能があり13歳の時には、ドルフォース王国一番の魔法使いになってました。
街の住民は歓喜しました。
彼女は賢者として称えられました。
妹リルの話を聞くと、現在、第二王女は、この国に立ち寄った勇者と共に、魔王軍討伐に同行している話も聞きました。
リリは女王陛下になりたいのでしょうか?
分かりません。
話し合いをする、機会を与えられるかは分かりません。
生きるという選択をした場合、今ある環境を投げ捨て国外に逃亡する方法もあります。
でも、どうやってたらこの城から抜け出し、国外に逃亡する事ができるのでしょうか?
隣の国は馬車で、3週間ほど離れています。
早馬で刺客を送られれば、逃げ切ることはできません。
私はまだ死にたくありません。
これ程に、心配してくれる妹リルがいるのですから生きねばなりません。
一度落としかけた命です、尚更大事にしたいです。
私と妹リルは決意を決めました!
「お願いです! 私達をあなた方の力で! 私とリルを救って下さいませんか!? 何でもいたしますから!」
私は大和アキラ様達にお願いしました。
この方達なら、何とかして下さるかもしれません。
入手不可能とされた、エリクサーの材料を所持する力の持ち主です。
私に掛かっていた呪いを解除して、尚且つ、姿が消える魔法が使えます。
アキラ様は、7人の女性から慕われている、御方なのがわかります。
見た目は普通ですが、余程魅力のある方なのでしょう。
7人のお嫁さんの中には、8歳くらいの幼女もおられます。
詳しい事は聞きません、事情があるのは言わなくてもわかります。
「面倒くさいけど、なんとなくこうなる気がしたんだけどさぁ~。別にいいけどさぁ~」
アキラ様は快くとはいかず……ですが、了承して下さいました。
「助かるかどうかはリルフォードちゃんと、ルルフォードさんの判断次第だからね?」
アキラ様は、私達に問いかけます。
「まぁ俺自体レベル1だし、何もできないけどね!」
アキラ様は言います。
私達の生き残る方法が決まりました。
自分の中で選択肢が発生して、すごく悩んでます。




