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30 病

 前書きって、何を書けばいいか、悩む時はどうするのが得策ですかね?

 俺と女神達とリルフォードちゃんは、一度宿屋に向かうことにしました。

 宿屋に向かってる最中、リルフォードちゃんには『見えなくな~ル』を振りかけてあります。


「本当にこれで、見えなくなるのでしょうか?」


 リルフォードちゃんは、心配そうな顔をします。

 夜になるのを待ってから、城に向かうので一度、宿屋に入ります。


「いらっしゃいやせ、お客様。宿泊ですか? 休憩ですか? どちらのコースにしやすか?」


 フロントで女将に聞かれます。


「いつも通り8()()()で頼みます」


 俺は女将に答えます。

 リルフォードちゃんはドキドキしています。


(……新たなプレイの仕込み中ですか……?)


 女将は何故か、見えないはずのリルフォードちゃんの方向を見て何か呟いてます。 


「女将なんか言った?」


「いえ……独り言でございやす……」


 とりあえず部屋に案内してもらいます。

 あれー? 本当に見えてないのかなこれ?

 俺達は部屋で時間になるまで待つことにします。


(うわー! 何ですかこの部屋!? すごいキラキラしてて綺麗です!! すごいおっきいベットがあります! こんなの王族の寝室でも見た事ありません)


 なんでリルフォードちゃんは(ここでエロ同人誌みたいに! 無茶苦茶にするのね!?)顔を赤らめて興奮してるんだろ?


 今日知り合ったばかりの男が泊まってる部屋とか、緊張するのは仕方ないね?

 7人の女神達も一緒だけどね。


 夜になったので、自分たちにも『見えなくな~ル』を使用してお城に向かうことにします。

 フロントから出る途中、女将がずっと細い目してこっち睨んでいます。

 何も言ってこなかったからよかったけど、本当にこれ、姿消えてるんだよね?


 お城の門兵が見える位置に着きます。


「こちらに、使用人が通れる裏口があります」


 リルフォードちゃんは、俺達に説明します。

 俺と女神達とリルフォードちゃんは、裏口から城に入ります。

 場内の警備って案外手薄なんですね?

 すれ違う警備兵とか3人しか見なかったよ?


「おかしいですね……? こんな時間に私が居なかったら、少しは騒ぎになると思ったのですが……」


 リルフォードちゃんは、軽くショックを受けていました。

 俺達は案内されると、城内の奥にある人通りの少ない部屋に入ります。


「こちらが、第一王女ラッセル・ルルフォード姉様がいる部屋です」


 リルフォードちゃんに案内されて、俺達は部屋へ入って行きます。




 ベットの上では長く白い髪を伸ばし健康状態が悪そうな、やせ細った美しい女性が眠っています。

 俺はマジちゃんに『見えなくな~ル』を解除する様に頼みます。

 リルフォードちゃんは『見えなくな~ル』を解除して、女性の近くに寄ります。


「ルル姉様、私です。リルです。万能薬であるエリクサーをお持ちしました!」


 リルフォードちゃんの声を聞き、ルルフォードさんは薄っすらと目を開けます。


「私の可愛い妹リル……エリクサーなんて……高価な物を……一体どこで手に入れたの……?」


 ルルフォードさんは、か弱く喋ります。


「事情は色々あるのですが……エリクサーの材料の提供と、この方達に私の命を助けて頂きました」


 リルフォードちゃんは答えます。


「俺の名前は大和アキラと申します。こちらにいる7人の女性達は、俺の嫁達です。ひょんなことからリルフォードちゃんと出会い、エリクサー作成のお手伝いをしました。俺はまったく、大したことはしてないんですけどね?」


 女神達を俺のスキルとは説明でできないので、女性達は俺の嫁と言う事にしました。


「私に使ってもいいのですか……? そんな高価なもの……金貨1000枚以上の……価値があるものを使って……」


 ルルフォードさんは困った表情で答えます。

 

「金額の話なんてよりも、大切なものはあるの! 早速、ルル姉様にエリクサーを使用します!」


 リルフォードちゃんはルルフォードさんに、調合を終えたエリクサーを飲ませます。

 使用して数秒後、ルルフォードさんの体から淡い光が放たれます。


「本に書いてあった通りだから……この後、数分間淡い光が続いて完治するはず……」


 リルフォードちゃんは、息をのんで見守っていました。

 しかし何故か、直ぐに光が収まります。


「どうして!? 失敗はしてないはず……どこで……間違ったというの……?」


 リルフォードちゃんは、涙を浮かべて悲しんでいます。


「あの~、ちょっといいでしょうか~?」


 そこに回復の女神であるひーちゃんが、俺に話しかけてきます。


「エリクサーの効果は間違いなく発揮されてましたが、その女性から呪い等、体に良い効果を与える効果が消される魔法が検出されてます。アキラ様がよろしければ、私目ならば、治す事は可能ですけど、どうされましょうか~?」


 さすが回復のスペシャリストひーちゃん!

 見ただけで診断するなんてすごいね!


「じゃぁ頼みます」


 俺はひーちゃんに頼みました。

 俺が言ってから3秒後、ひーちゃんが「終わりました」と告げます。

 何したのか、よく分かりませんでした。


「何をやったんですか?」


 俺はひーちゃんに聞いてみます。


「呪いの処理は、無詠唱でディスペルを唱えました。微弱の毒があったので、無詠唱で解毒をして、無詠唱でヒールを掛けておきました。私に治せない病はありませんので」


 ひーちゃんは俺に淡々と説明してくれました。

 ルルフォードさんの顔色は、見るうちに良くなっていきました。


 あれ?

 これエリクサーいらなくね?

 俺はひーちゃんを見ながら思いました。

 

 エリクサーいりませんでした。

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