22 魔王側近大臣の苦難 ※魔王大臣視点
とんでもねぇ、待ってたんだ。
半壊状態の魔王城です。
「昨日の出来事から魔王様は、骨抜きにされてしまった……」
玉座にて放心状態の魔王様を見て、生き残った魔王側近大臣(Lv230)が呟きます。
あの時、自分の替え玉は地上城内で消滅していた。
本体は魔王城の地下奥深くにいて、生き残っていた。
1日たった後、地上に出て、現状を確認します。
あまりに無残に変わり果てた、魔王城を見ます。
天井が無くなり、見渡す限り空が見えます。
これ程の事があったのだから、仕方がないだろう。
「残ってる全軍に伝える……いいか……? 絶対に……二度と、あやつらに関わるな……」
魔王軍に、生気の失った魔王はか弱く命令します。
生き残ったのは、すべて魔王様の力であるのは……明白。
魔王様の危険予知能力や、未来視で、最悪の事態は避けられたのだから。
ただ、このまま引き下がるのは納得できない。
魔王城が落ちたと人間共に知られ舐められると、魔族の尊厳が脅かされる。
人間族の士気が、上がる前に先手を打たねば。
問題を排除せねば……!
私がやらずに誰がやると、魔王様が知ぬ秘密裏に作戦は練られいきます。
大臣は、何かいい案はないだろうかと思考を巡らしています。
現在残りの四天王は、二人しかいません。
その内の一人、遠征中のオーガマスターに、作戦の依頼をします。
外堀を埋める為に偵察を送ります。
「集団戦ではなく、一騎打ちなら半壊にならなかったはず! だから一人になったところを襲うのだ!」
大臣はオーガマスターの遠征を中止させ、あの人間共の殲滅に投入します。
「必ず、一人ずつ襲うようにしろ! 弱そうなやつからだ!」
大臣がオーガマスターに忠告します。
大臣は、一騎打ちならオーガマスターにも勝機があるはずだと考えます。
見ていろよ人間共……目にもの見せてくれるわ。
一方街では────
俺は、昨日の絶望した店主に頼んで店を貸してもらい巨大猪を調理していました。
現代知識をフル活用し、美味い焼肉屋として店を出していました。
女神達のおかげか客足が途絶えずに、焼肉を売り捌きまくっていました。
上司の命令を無視する無能な部下を持って、魔王様も大変っすね。




