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200 帝国 その後 リハビリがてら

取り合えず投下します。

 いったいどの位意識を失っていたのだろう。

 働き始めて金が増えたのでパチスロの甘い誘惑に負けて(仕事⇔スロット)を繰り返してたら……1年以上時が経過してました。

 これじゃ駄目だと思い筆を執ります。



 現在プレンちゃんの屋敷庭園に俺達はいます。 


『セイ』のスキルであるバズーカを使い兄である『ケイ』を倒し、レベル上げをした弟のセイを眺めています。

 すごーい! 君は兄弟殺しが得意なフレンズなんだね!

 俺はセイ少年に向きます。


「てか、俺帰ってゴロゴロして寝たいけどさ? スキルと使うと大事な人が見える様に制限掛けたの俺だし、なんかごめん」


「僕の兄さんが生き返るなんて……ありがとう。チート性能を持ったお前はゲームマスターだったのか……ゲームマスターなら不思議な力を所持しているのはよく分かる。ゲームマスターに逆らうなんて、愚かな事だと気付いたよ」


「ちょっと、俺ゲームマスターでもなんでもないから! ただのアキラだから!」


「セイ……よかった、無事だったのか……兄さん心配したんだぞ」


「兄さん生き返ってよかった! 僕、話したいことが一杯あるんだ!」


 なんかまだセイ少年はゲームの中だと勘違いしてる様です。

 なんで俺ゲームマスターになってるんだろ?

 もういいです。面倒臭いです。


「とりあえず、このままほっとくと兄弟のスキルで無双して危険な気がするので。お持ち帰りしてからゆっくり話して貰っていいですか?」


「僕は兄さんがいればどこでもいいです!」


「帝国の現状が分からないままだけど、追手がくるよりはましだろう」


 とりあえず二人は俺達に付いてくるそうです。

 勘違いならいいんだけど、なんか面倒事が増えた気がします。


「先に言っておくけど、これから見る事は他言無用でお願いしますね? 後、敵とか味方とかそんなものは関係ないから、みんな仲良くしてください」


「分かりました」

「うん」


 二人は頷きました。

 さて戻るかー。

 あれこれ説明するの面倒だからフルちゃん辺りに案内任せるか。


「フルちゃん、これからついてくるこの二人にさ? 適当に色々説明しておいて?」


「分かりました!」


 俺はフルちゃんに頼みます。

 久しぶりの頼みにフルちゃん張り切ってます。

 頼んだ後、俺達はプレンちゃんの屋敷の中に入って行きます。

 あ、靴は転移先でまた使うから脱いで上がってね?

 靴のまま上がると掃除大変だしね。

 屋敷内にある転移魔法陣を通って魔王城に戻って行きます。


 さて疲れたし腹減ったし眠いし、なんか色んな事が起こった気がするけどどうなんだろ?

 まぁ、俺は流れるままに歩いていただけなんだけどね?

 魔王城のリビングに着いた時に思い返されます。


 弱チェリーが出した女性獣人達が商品を持ち、ひっきりなしに転移魔法陣を往復してます。

 帝国でのリョウとルリザベートさんとその他6人がコピールフちゃんの説明を受けています。

 イスニアル帝国の姫さんである、ルリザベートを見たケイ青年が叫びます。


「クソッ! 追手が先回りしてたのか!?」

「あー、これはですね?」


 ケイ青年が驚いて声に出していますが、そこにすかさずフルちゃんが説明しています。


「おかえりなさいませ~ご主人様~♪」

「アキラ様お帰りなさい。早速ですがごはん下さい」

「パパお帰りー!」

「マスター、ダンジョンはこれと言った異常はありません」


 コピールフちゃんと、魔王ヤマダさんと、あきらちゃんと巨乳あきらちゃんが声を掛けてきます。

 ルフちゃんはメイド服姿でサイドチェストを決めています。

 魔王ヤマダさんはお腹に手を当ててお腹から「グーグー」声がします。

 幼女ブルマ姿のあきらちゃんを巨乳ジャージ姿のあきらちゃんが肩車してます。


「ただいま」


 そう挨拶を交わしてる最中、リビング内に声が響いています。


「魔法都市支店でのチョコケーキの在庫が切れたぞ! 買占め客もいる! 運搬、早く!」

「シルマリル支店の日本酒とお菓子の在庫切れ! 追加間に合ってないよ!」

「奴隷都市支店は冒険者とのトラブル発生! 黒服獣人対応頼む!」


「いったいこの現状はなんだろ?」


 どったんばったん大騒ぎもいい所です。

 こんな状況なのに「弱チェリーが見当たらないな、どこだろ?」

 そんな事を呟いてると、通り過ぎたカバ女性獣人が声を掛けてきます。


「ボスなら魔王城の外にある、カジノでスロットぶん回してるはずです。6確が出たとかなんとか」


「……そうか」


 俺はそれ以上、弱チェリーに関して追及する事を止めます。

 獣人達が頑張っているのに、弱チェリーだけに文句を言うのもやぶさか無いかと思いました。

 元々弱チェリーが出した獣人召喚スキルだしね? しゃーない。

 まぁ腹減ったし飯にするか。

 ミルちゃんに何食べるか聞いて見ようかなぁ?


「ミルちゃんご飯何食べ―――」


「―――できればカレーを! カレーを所望します!」


 すかさず魔王であるヤマダさんが声を上げます。

 どういうことですか? 教授?

 俺は魔法の女神であるマジちゃんに向きます。


「説明しまス。転生者であるヤマダさんハ、以前カレーを食べテ、『魔力倍化』のスキルを覚醒させましタ。食べた分のカレー倍化ストックを消化したと思われまス」


 マジちゃんが説明してくれます。

 カレー倍化ってなんだろ? そもそも魔力倍化使う機会があったって事なの?

 あぁ、そうか。

 帝国精鋭部隊3000人をコピールフちゃん10人とヤマダさんで対応したってやつだったっけ?

 それにしても昨日寿司大量に食べた気がするけど、それとこれとは別なのね?

 一人で納得します。


「それじゃ晩飯はカレーにするね?」


 取り合えず飯食べれそうな人を呼びましょう。

 俺達は魔王城にある倉庫&転移リビングの隣に以前作った、食事用コピーリビングに行く事にします。

 その前に、ルリザベートさんとかも食べるかな? どうだろ?

 とりあえずコピールフちゃんに聞いて見ます。


「ルフちゃん? これから晩飯するからここにいる帝国に居た人達も、一緒に食べても大丈夫かな?」


「ん? 皆で仲良く食べるのか? 交流を深める意味も含めていいと思うぞい?」


「んじゃ、移動してからカレー用意するね。晩飯カレーにするので食べる方は付いて来てください!」


 俺は帝国の人達に伝えます。


「カレー食べれるのか!?」

「久しぶりにまともな飯にありつける!」

「魔王の料理ですか? どれ程のものでしょうか?」

「魔王アキラ様が晩飯を!? ダンジョンマスターですが飯は食べれます!」

「楽しみです」

「兄さん! カレーだってさ!」

「よっしゃ! 今日はついてるぜ」


 各喜びの声をあげています。

 喜んでくれてよかったです。

 とりあえず移動する事にします。


 隣の食事用のコピーリビングルームに移動しました。

 リビングにはいつの間にか、狼人族のルナちゃんとナルも居ます。

 それじゃ早速、マジちゃんおいしいカレー頼みます。


「マジちゃんよろしく!」


「はイ! マジマジぽン!」


「各自、自分で好きなだけ盛って食べて下さい!」 


 俺はマジちゃんに頼むと、目の前に大きい鍋と大きい炊飯器と食器等が現れます。

 鍋の中にはぐつぐつ煮込まれたカレーと、巨大な炊飯器の中には立った米が見えます。

 ホカホカしていてとても美味しそうです。


 早速食べてみると、大きすぎず小さすぎない程よい大きさに切られた、肉ジャガイモ人参がスパイスの効いた香辛料がルーと共に、口の中に溶けるかのように無くなっていきます。

 次はご飯と一緒に……そう思い一緒にご飯とカレーを混ぜて食べてみます。

 カレーとライスの比率で味わいが変り、楽しい美味しさを覚えます。

 うん。うまいなぁ。


「おかわりもあるぞ!」


 毒とかは入ってないので安心して下さい。

 皆、一心不乱にカレーを食べてます。

 そんなに急いで食べなくても一杯あるからいいのに。

 そういえば、気になった事があったな。

 俺は後ろでポージングをしているコピールフちゃんに向きます。


「所でルフちゃん? 帝国の精鋭部隊3000人奴隷にしたって聞いたけど、飯ってどうなってるの?」


「アキラ殿? 奴隷に関してはそこまで考える事はないと思うぞい?」


「大体住む場所もまだ作ってないのに、3000人もどう養うのさ? 養うにしてもしっかりとした飯位、用意するべきじゃないかな? 家族もいると思うから、無理に奴隷にして住まわせるのもどうかと思うよ?」


「アキラ殿はまだ奴隷の立ち位置と言うものが分かっておらぬようじゃのぅ?」


「あんまり分かりたくないです。それだったらカレー3000人分出すから適当に配布した後『奴隷にした3000人分』奴隷解放させて、帝国に返しちゃって? 畑を耕すのはどうにでもするからさ?」


「うむぅ。しかたないのぅ」


「ってことでルリザベートさん。帝国の精鋭部隊にカレー食べさせた後、帰らすようにするからさ? 不満が募らない様に上手い事まとめといて?」


「分かりました。それにしてもこのカレー美味しゅうございます。以前転移者に作らせたカレーと言うものと、比べ物にならない程に美味しいですね」


 俺はルフちゃんに聞いた後、ルリザベートさんに聞きます。

 そう? それはよかった。

 それじゃ早速、カレー3000人分出してコピールフちゃんに配布して貰いましょう。

 

「カレー3000人分を魔王城郊外にいる、コピールフちゃんの所に出してもらっていい?」


「了解でス!」


「分かりましたー!」


 俺が頼むとマジちゃんとすーちゃんが返事をします。

 これでいいのかな? どうだろう?

 俺はカレーを頬張りながら思いました。



さて、どうしたものやら。

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