10 高級宿屋?
宿屋です。
俺達はギルドで冒険者登録が終わって、身分証明を発行して貰います。
次は、宿屋を探しましょう。
夜になる前には、宿探して休みたいなぁ。
街をゆったり歩いていると女神の1人、運の女神ラッキーちゃんが、やけにキラキラしたピンクのお店を見ています。
不思議そうに見ています。俺もちょっと気になったので、遠くから店をチラ見します。
「離せっ! 死にたくないっ!」
店の中から、パンツ一丁のおっさんが逃げ出してきます。
黒服に掴まれされて店の中に戻され、叫ぶおっさんの光景が見えます。
さすが異世界。
俺達にできないことを平然とやってのける! そこにしびれる! あこがれる!
やな……事件だったね。
何か触れちゃいけない部分が、多々ありそうでした。闇も大分深そうな感じがします。
あの店は危なそうだから、近寄るのは止めましょう。
そのまま歩き続けると、変わった宿屋を見つけます。
これは宿屋かな? さっきの、ピンク色でキラキラしたお店に似てはいるけど、頑丈そうな建築物で、宿屋っぽい雰囲気を出しています。
とりあえず、聞いてみるかな?
その宿屋? に入ってみると、内装がものすごいしっかりしています。
宿屋の女将? が出迎えてくれました。
やけにこの女将、体格がいいなぁって俺は思いました。
「どのコースにしやすか? 休憩ですか? 宿泊ですか?」
女将が聞いてくるから、やっぱり宿屋だと俺は安堵します。
「8名様ですか……一晩、金貨10枚になりやす……」
チロリと細い目で微笑み、宿屋の女将は俺達に告げます。
「金貨10枚ね? 了解!」
俺はそう言葉にし、宿泊費8人分で金貨10枚を、魔法の女神のマジちゃんに出して貰います。
「ただいま! 今直ぐに! お部屋の手配をいたしやす!」
目を見開いた女将は、宿屋の奥へ入っていきました。
「こちらでございやす……」
女将が、案内してくれます。
案内してくれたのは内装がとても豪華で、しかもベットが滅茶苦茶でかい!
10人くらい、寝れそうなんじゃないかって位ベットがでかいです。
「お食事等必要なものをご要望でしたら、こちらですべてご用意いたしやす。いつでもお申し付け下さい。それでは失礼いたしやす……」
女将はそう言い残し下がっていきます。
サービス満点な宿屋に泊まれて、俺はとても満足しました。
その日俺は女神達に囲まれて寝てたんだけど、女神達の吐息が近いし、なんかすごいいい匂いするし……。
俺は緊張して、寝不足になります。
やばい……俺寝不足で死ぬかも……。
旅人の宿へようこそ、一晩銀貨4枚になりますが。お泊りになりますか?
はい
>いいえ
さようなら旅の人、またのお越しを祈っております。
宿屋の、料金設定を変えました。