表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サラリーマンの異世界奮闘記(仮)  作者: アリス工房(仮)
2/72

1.サラリーマンのお仕事

お疲れ様ですアリス工房(仮)です


本日も、読んで頂き誠にありがとうございます。

相変わらずの誤字脱字。意味不明な文章は、拙いながらも修正しながら頑張らさせて頂きます。

暖かく見守って下さい。






朝の通勤ラッシュに追われ、地下鉄とバスを乗り継ぎたどり着いた雑居ビル(5F建て)

築何年よと言いたくなるような造りのビルが、目の前にそびえ立つ!お洒落な、今風の造りでは無い事だけは、見た目からも判断出来る。


壁には所々、汚れやシミがあり。また、剥がれている箇所が幾つもある。耐震設備とか大丈夫だよね?と疑いたくなるような、古いビルだ。


このビルこそが、俺の働いている職場である!


俺の名前は夏目省吾(26)


私は、入社四年目のサラリーマンなのである。

いや、別に威張ってないよ…!


使われていない、エレベーターの中から帰還!つまり、異世界から戻ってきた所だ。


エレベーターを出て少し歩いた正面に、簡素な造りの

扉がある。その扉の透けガラスの部分に、これまた剥がれかけの文字で 異世界事業所◯◯支店。と書かれている。


そもそも俺が、どんな仕事をしているのかと言うと、ズバリ!世の中のバランスを保つのが、仕事である!

最近では、調律者とか、現地作業員等とも呼ばれている職種だ。


そうですよね。意味が解らないですよね。俺もこの会社の業務説明聞いた時は?と思いましたよ。

この人(人事部の人)はなにを仰っているのだろうと、詳しく聞いたところ、この様な答えが返って来た。


世の中には、善と悪!いくつもある世界、国、人種、生き物、精霊、魔物!全部ひっくるめて、世界のバランスというものがある……らしい。


それは、この地球という星に限らず。いろいろな世界にあって、その星の神様みたいな人物が世界のバランスを保って成り立っている。そのバランスが、大きくどちらかに傾いてしまうと、星が崩壊してしまうのだ。


たとえそれが、勇者が魔王を滅ぼした星だとしても!


では、どうやって神様たちがそのバランスを保っているかと言うと!物事には、どんな些細なことにもキッカケというものがある。それがどんなに小さな綻びでも、そこから雪だるま式にゴロゴロと転がって行き、

最後には取り返しの付かない影響を及ぼすことがある。


キッカケとなり得る事柄を予測し、近い将来起こるであろう世界のバランスを揺るがす危険を回避させ、世界のバランスを保つことを仕事としているのが、異世界事業所◯◯支店である。


初め聞いた時は、何この仕事?と思った。入社四年目の俺は、この仕事にも大分慣れ(悪い意味で)現在に至る。


扉を開け、目の前の通路を進むと、簡素な机がならぶ事務所がある。事務所前を通り過ぎると、右手側にトビラがあり、そこが更衣室となっている。俺は、冒険者の服を着替える為、中へと入った。


そこでいそいそと、着ている冒険者風の服から、スーツに着替える。自分のロッカーに服を押し込むと、通路を出て左側の事務所に戻り、自分の席に座る。

(1番奥の窓際にあるのが俺の机)閉じてある、ノートパソコンを開き今日の報告書を書き始める。


暫くするとそこへ、天使が舞い降りた!そう、舞い降りたのである!とても大事な事なので二回言います。


「お疲れ様です夏目さん。お茶、ここに置きますね。それから、出張報告書を今日の定時間までに提出して下さい」

声を掛けて下さったのは、何を隠そう内の職場の庶務にしてマジ天使の山田さん!


顔立ちは幼さも残しながら、けしてロリではなく髪の毛もサラサラのセミロング。よくいうお決まりの、10人いたら10人が二度見するくらい可愛らしい。いや、超絶美少女である!


そのお声は、天使の囁きかと思われる声であり、このお声でお願いされたら、それはもう世の男子は死ねと言われれば死ねるくらいの天使ボイス!

もはや、デ○本より強力な新世界の女神様だ!


その、山田様からのご依頼。わたくし夏目省吾は、全力を持って取り組みます!ビシッ(敬礼)


報告書を光の速さで作成し、俺は課長のハンコをもらう為、課長の所に行き報告書を提出した。


「課長。今日の出張報告書です。ハンコお願いします」


課長は、報告書を受け取りチラッと内容を確認した後、承認印を押す。

「今日は随分と早いな。おまえ、入社して何年だっけ」

「今年で、四年目です」


「そうか。そろそろ、中規模案件でもやって見るか?

内も今、動ける人材が少ないから、なるべく早く覚えんといかんな」


「本当ですか!ありがとうございます。私も、是非やってみたいです」

課長は報告書を俺に渡し頷いた。


佐藤課長(50)俺の職場の、営業課長で。いつも、眉間にシワを寄せパソコンとにらめっこしている。

もともと、製造現場の人間でありとにかく安全第一連続無災害記録に命を燃やしている。時には、それ怪我してねっ?ていう物も無理やりねじ伏せる感がある。

それ以外は、結構部下思いの処があるので、まあまあ評判はイイ。


今は人も少ないので、俺の職場を紹介する。


俺の右どなりの机は、今は不在だが同期の斎藤の席だ。彼は今もまだ外出中で、魔王軍にいるとのこと。山田さん(天使)から聞いた話によると。勇者率いる軍勢をうまく退けることが出来たのだが。どうも、魔王軍の幹部に気に入られたらしく、中々抜け出せないみたいである。


その幹部は、女性と聞いた時は斎藤死すべしとか思ったが、山田さん(マジ天使)に写真を見せてもらった。阿◯羅マンですか?といえる出で立ちで、今も斎藤は激しく、求婚されているらしい。

頑張れ、斎藤!心の底から応援させてもらう。もし、浮気とかしたら阿◯羅バスターの餌食だぞ!斎藤には、是非幸せになって貰いたいものだ。


それから俺の前の机は、これまた不在で先輩の鈴木さんの席である。彼も外出中。現在、貴族のお家騒動に巻き込まれ中……。

俺マジ無理です!貴族とか良くわかんないし!


斜め向いの席が、危険予報士の田中さん。

中肉中背の妻子持ち。見た目、まんまの普通のオジさんである。


危険予報士とは?何かと言うと。あらかじめパソコン上にある内の会社サイトにアクセスすると、危険予報士専用webが表示される。

パスワードを入力してアクセスすると、そこには様々な異世界の情報か閲覧できる。その中から、支店管轄ごとに区分けされており、様々な異世界のバランスが情報として見られる。


田中さんは、一級予報士の資格を所持している為、バランスが崩れそうな異世界を予測し、そこに起こるであろう事柄を大まかに予想して、俺たち現地作業員(調律者)に仕事を申請するのが、彼のお仕事である。


案件数は結構多い為、他の支店と共同で任務を遂行したり、お願いや頼まれ案件なんて言われる物もある。特に、早急に対応しなければならない危険性が高い案件の事を緊急案件と呼び、飛び込みで依頼を受ける!何て事も良くある事だ。


俺の一つ隣の席は、現在自宅療養中の佐々木さん。

軽い鬱病で、最近会社を休んでいる。

内容は聞いていないが、この仕事をしていると良くある事として片付けられている。


そして、佐々木さんの前の席が我らの山田さん(今日も天使)のお席にあらせられる。

天使様は主に、我々下僕人の出張精算や出張先のオペレーター。備品や、その他諸々をやってくれる庶務様なのである。


そんな、スーパー庶務の山田様に出張報告書を提出する。

「ありがとう夏目さん。今日も提出早くて助かります。どうしても定時間で上がりたかったので、ありがとうございます。」


なにぃ!まっ、まさか。デートでは?と極力平静を装いお伺いを立てる。


「お母さんとお買い物に行く約束をしてまして」

天使ボイスで仰られた。


「そうなんですか。お母さんと買い物ですか、お役に立てて恐縮です」

フゥ!俺の、取り越し苦労か…。

天使様に付く、悪虫達は全力で阻止せねば!


そんな話(謁見)をしていると田中さんから呼び出しを受ける。

「夏目君。課長から中規模案件受けさせろっていう提案あったけど?どれを受けるか、早めに決めてくれないかな?」

つまりは、さっさと決めろ!登録出来ないんじゃボケッ!と言う事だろう。


「わかりました。すぐ申請します」

俺は、自分の机に戻りサイトにアクセスした。


どれどれ、どんな案件があるかなぁ。と鼻歌混じりに

キーをタップすると、案件項目が表示された。マウスでスクロールしながら内容を見る。


・3代勢力◯◯軍に戦力要必要危険率65%

・◯◯貴族内紛争国の分裂有り危険率60%

・勇者パーティ危機魔王軍進行危険率60%

・破壊神現る救世主の要育成危険68%


見出しか表示され、それをクリックすると細かな内容が表示される。

例えば、勇者パーティ危機などは、勇者パーティに力を貸す名目で国の騎士になる。そこから、勇者パーティを支援し、共に魔王軍に立ち向かいバランスが均等に保てたら離脱というような案件である。


騎士って!そもそも、簡単に成れるんかいって思うがそこが中規模案件なんだろうと自分に言い聞かせた。


そんな中、一つの案件に吸い込まれるように目が止まりカーソルを合わせた!


・少女救出と育成危険率70%


何気なく見つけた案件!これがこの後、俺にとんでもない苦難の旅が待ち受けているとは!今の時点では、知るよしもなかった。











今回は、丸々解説回になってしまい申し訳ありません


次回から物語が始まります。


皆様の暇つぶしに少しでもなれたら幸いです

それではまた次回

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ