脅威のアップル。
僕は今日、スマートフォンを購入した。
今流行りの、アイフォン5だ。
世界は今、アイフォンに満ち溢れている。
道行く人の右手に、アイフォン。
時間が空けば、アイフォン。
トイレのお供に、アイフォン。
我々のそばには、常にアイフォンがある。
これは、ホラーだ。
僕は、直感的に、それを手にした瞬間、本能的にそれを感じた。
僕たちは、支配されているのではないか。
アイフォンに、アップルに。
僕たちの情報は、全てアップルに管理されている。
名前、性別、連絡先、好きな人。
僕たちはいずれ、アップルに全てを掌握されてしまうのだろう。
それは、いつ起こるのか。
それは、近い将来、いや、明日かもしれない。
僕は、だから僕は戦うんだ。
この一台のアイフォンを手に、戦おう。
このアイフォンは、敵の本陣に繋がっている。
目の前だ。
そして僕は、アイフォンを起動させた。
「おはようございます、マスター。SIRIです。」
「可愛いでござる。ぬほぁあああああああ」