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終わらない歌を歌おう。
自分は此処にいるんだと、この声が枯れるまで歌おう。
自分は存在してるんだと、この声が消えるまで歌おう。
だけど、それは自分だけじゃなく
この世界に生きる全ての人がそうしている。
自分とは不協和音になる人がいたり
また美しく和音にもなったりする。
誰一人として、同じ声の人は居ない。
真似が出来たってそれは偽りの自分だ。
肝心なのは空気を振動させることじゃない。
この世界に生きる全ての人の声は
心からの思い。
心が何かを感じる限り、声は出続けるのだから。
この命尽きるその時まで歌い続けよう。
惹かれあった心は、必ず美しい音の重なりとなる。
例えそれが不協和音だとしても。
終わらない歌を歌おう。この心の声を。