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砕心
君は私を嫌うよね。
君はどれほど苦しんだかな。
私の存在一つで。
それを知らなかった私は
毎日変わらず、友人と話し笑っていた。
君と私はあまり接点が無かったのにね。
君が泣き、恨み、そして心が乱れるまで
何も知らなかった私は
何を謝ればいい?
だけど何も言わない君に
私が出来る事なんて一つしかないよ。
私を許してもらおうなんて思わない。
きっと私が酷いんだから。
私は君の視界から消えればいい。
此処じゃない何処かへ行こう。
君から全てを消して
記憶は薄れて思い出せなくなるくらい。
この出会いさえ、なかったように。
でも、私は忘れない。