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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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家族写真

 私が祖父母の家に遊びに行くと、いつも祖母はリビングにある大きな家族写真の額縁を、ピカピカに磨いていました。


 その写真は、少し古びてぼやけていますが、祖父母と赤ん坊の母が写っている大切な一枚です。


 ある日、私が祖母の様子を見ていると、祖母は額縁を磨きながら、写真に話しかけていました。


「ああ、おじいさん。本当にカッコいいわね。大好きよ。愛してる。あの子もとっても元気よ」


 私は不思議に思い、祖母に尋ねました。「おばあちゃん、なんで写真のおじいちゃんに話しかけてるの?おじいちゃんは、今、お庭で草むしりしてるのに」


 祖母は優しく微笑んで、こう答えました。


「そうね。おじいさんは、今、お庭にいるわね。でもね、おばあちゃん、写真の中のおじいさんが、素敵だから、ついつい話しかけてしまうのよ」


 私は「ふーん」と、特に気に留めませんでした。


 その後、家族みんなで夕食をとっているとき、テレビのニュースで、数十年前に起きた凄惨な一家殺害事件の特集が流れていました。犯人は捕まらず、未解決のままだという内容です。

 特集の中でうちに飾ってあるのと同じ額縁の写真立てが手がかりの一つとして紹介されていました。

 額縁のガラスは、泥と血のようなものですっかり汚れていて、中には何も入っていません。

 一体、中には何がはいっていたのかと謎を残して特集は締めくくられました。


 私は祖母がさっき磨いていた、家族写真の方をもう一度見ました。

 きっと、あの写真立てにも同じような家族写真が入っていたんじゃないかなと私はふと思いました。

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