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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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蛙の子は蛙

 僕のママは、とても正しくて強い人だ。


 ママはいつも僕に教えてくれた。


 「この世界には、裁かれないといけない悪人がたくさんいる。彼らは誰にも罰せられないから、ママが代わりに正義の裁きを与えないといけない」


 と。


 だから、僕が夜中に目を覚ますと、ママはいつも家を空けている。朝帰ってきたママの手は少し汚れているけれど、ママはいつも誇らしげだ。


 でも、学校の先生は違うことを言う。


「ヒロキくん、人を傷つけることはどんな理由があってもいけないよ。たとえどんな理由があっても暴力は絶対に悪なんだ」


 僕の頭の中はいつも混乱していた。人を傷つけるのは悪。でも、悪人を裁くのは正義。どちらが正しいんだろう?


 僕は毎日考えた。そして、ある日、ようやくわかった。


 どっちも正しいんだ。

 人を傷つけることは悪で、それと同時に世の中には悪い人間がいて、それは裁かれなければならない。


 今日、ママは朝から出かけていた。

 どうやら今日は、遠い街の「逃げている悪人」を捕まえに行くらしい。

 ママが帰ってくるのは、夜遅くだろう。


 僕はリビングの時計を見て、キッチンに向かった。


「……今日は、僕がママに最高のご飯を作ってあげよう!」


 ここ最近の悩みが解決した僕はすっかり上機嫌になって冷蔵庫を開けた。

 悪は裁かれないといけないから。

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