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なんかよく分からないけれど怖い話  作者: 日暮キルハ


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クローゼットのパパとママ

 最近、5歳の娘が私達の寝室のクローゼットの中で遊ぶことが増えました。


 ドアを少しだけ開けて、顔を奥に向けている彼女に声をかけると、決まってこう答えます。


「シーッ!ママ、今はクローゼットのパパとママとお話してるの」


 私は最初、それを可愛らしい空想遊びだと思っていました。彼女は一人っ子で、私と二人きりでいることが多いので、寂しさからイマジナリーフレンドを作ったのだろうと。


 しかし、その遊びは徐々に私を不安にさせ始めました。


 ある日の午後、彼女がクローゼットから出てきて、私の横に来て言いました。


「ママ。クローゼットのママのね、薬指の指輪、ママのと同じですごく綺麗だったよ。……ママのはちょっと汚れてるけど、クローゼットのママのは汚れてなかった」


 私の指輪は彼がオーダーメイドで作ったものです。世に二つとあるはずがありません。


「……そうなのね。でも、これはパパが用意した世界にたった一つの指輪だからきっと似ているだけよ」


「そうなの? ……でも、指輪に入ってる英語も一緒だったよ」


「…………そう、なのね」


 心臓が激しく脈打ちました。

 動揺を隠し、指輪に刻まれた「A to K」のイニシャルを私はそっと撫でました。


 翌日、私は気になって指輪のことを調べました。

 きっと子供のただの妄想です。

 気にすることではないでしょう。

 でも、もしかしたら……。


「……あぁ、よかった」


 やっぱり調べて正解でした。

 懸念がはれて安心した私は他のアクセサリーも欲しくなって久しぶりにネット注文をしました。


 そして後日、それらは何の問題もなくこの家に届きました。


「こんちわー、安藤(あんどう)さらさんのお宅で間違いないですか?」


「はい、あっています」

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