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私の初恋の男性が一人で孤独死したと人伝えに聞いた!

作者: 七瀬





”私の初恋の男性が一人で孤独死したと人伝えに聞いた!“




かれこれ20年前、私はある男性ひとに恋をした。

これが私の初恋だったのだと思う。


しかしある時、たまたま高校の時に同じクラスだった女の子と会い

”私の初恋相手の男性が亡くなっていた事を知る。“




『”美海って? 確か、幸田君の事がスキだったんでしょ!“』

『・・・うん。』

『”これは人伝えに聞いたんだけど? 幸田君って亡くなった

らしいよ。“』

『えぇ!? 死因は何だったの?』

『”孤独死だったんだって!“』

『えぇ!?』

『美海って幸田君の事何も知らなかったの? 彼、相当借金があった

らしく奥さんとそれが原因で別れたらしいよ、子供とも会わせてもらっ

てなかったらしいし! 一人でボロアパートで住んでたって聞いたわ。』

『・・・・・・』

『”それと遺言書みたいなモノも幸田君残してたらしく、その手紙の内容に

美海の事も少し書かれてたって聞いたよ。“』

『えぇ!? わ、私の事も!?』

『幸田君当時、美海の事好きだったみたいだし......。』

『・・・そ、そんなの今更言われても、』

『”美海は幸田君の気持ち、当時も何にも知らなかったの?“』

『・・・ううん、』

『なんか幸田君、可哀想だね、』

『・・・そ、そうだね、』




・・・私は何にも幸田君の事を知らなかった。

当時! ”私の方が彼の事を好きだと思いこんでいたから、“

まさか? 彼が私の事を好きだったなんて信じられない。

ただ彼は何故? ”孤独死を選んだのだろう?“

借金も幾らあったのか私には分からないけど、死ななくてはいけない程

借金があったのかな?

それに、何に使うためにそこまで借金をしたのだろう?

一人で孤独死って? 彼は当時、凄くクラスでも人気者で誰にでも好かれる

ステキだ男性ひとだった。

そんな男性が何故? 孤独死なんか選んだの?

奥さんは彼が借金をしたから別れたのかな?

子供が居たから、彼の方から奥さんと離婚したいと言ったのではないのか?

彼は本当にイイ人だから、奥さんや子供の為に別れたんじゃないのかと

私には思えてならない。




もう一度、彼と会える事が出来るのなら? 私が彼の支えになってあげたい!

私なら彼を絶対に支えていける自信があるのに、、、。

何故一人で亡くなったの?


私は彼を忘れられずにずっと彼一筋で生きてきたわ。

私は既に48歳になりずっと未婚で彼がいつか私を迎えに来てくれると

信じて生きてきたの!

それなのに、”孤独死“なんて信じられない。

もう彼はこの世には何処にも居ないの?

二度と彼とは会えないんだ!




・・・もし? またあの頃に戻れるなら?

今度こそ! 私から彼に告白して付き合ってもらいたい。

こんな想いをするぐらいなら、私はあの時勇気をだして彼に告白したのに!

”だから私も彼の後を追って亡くなります。“

もう私は彼以外の男性を愛する事が出来ないと私自身が知っているから。

サヨウナラ、もうこの世に私は未練はありません。

彼の後を追って死にます!







 *





『ニュースです! 今日、㏂10時頃○○市○○町、○○付近のマンンションで

48歳の女性が一人で亡くなってる姿が発見されました、孤独死だそうです。

亡くなってから1週間ほど経っていたらしいです。』



『”ああ~中年になると孤独死の人が増えるんだな~“』

『怖いよね!』

『”まあ、俺達夫婦には関係ないよな~“』

『そうね! 子供も居るし、関係ないわね。』

『孤独死だけはなりたくないわ。』

『そうだな!』

『一人で死ぬなんて寂しくない?』

『ワタシ無理かも!?』

『オレも無理だよ。』



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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