職場のオアシス
なにげない日常なだけなんですが
色々と思うことがありまして...
「あーーーーっ!!..あっ!」
雄叫びを上げて昼食を片手に入って来たのは、一見強そうに見えるメンタルが弱めの課長
続いたのは
「すみません!聞くだけでいいです!聞き流してください!」
これは、今月から副主任に任命された小柄な子
まだ始まったばかりだ
今日もここで始まった。
(ここ)というのは
喫煙者の肩身が狭い現代
敷地外の喫煙所は、熱帯のオアシスとなっていた。
各セクションで頭に血が上り、煙を出しているほどの職員がいるからだ
オアシスは自然にできた
非喫煙者からしたら否定的な意見もあり
非喫煙者には、昼食時間の応接室を開放することにして
2つ目のオアシスを人工的に作った。
(オアシスのルール)
オアシスでは、役職は関係なく 好きな発言をする
オアシスでは、誹謗中傷だけの発言は避け、あくまでもポジティブになれるようにする
オアシスでは、いつ誰の発言でも受け入れる
...............
これも自然とできたルールだった
今日も飛び込んできたものを、そこにいた4名の職員が受け入れた。
「私がおかしいのかなぁ?もうここまでくると私がおかしいんじゃないかなって思ってきちゃいますよ!」
小柄の方が言った。
なんでも、新しく入った新人に、周囲があれこれ上から目線で、余計なお節介をしているとのことだ
ここのオアシスでもよく聞く話題だ
上から目線
(まぁ先輩なんだから上からにもなるか...)
ルール通り傾聴姿勢を貫く
「新人だから教えてあげるのは凄く良いことだと思うんです!でもなんて言ったら良いのかなぁ..相手が新人だろうと、あそこまで言えるって、自信通り越して過信?怠慢?傲慢?なんでしょあれ!」
小柄な子はどうやら、過信するタイプが生理的に受け付けないらしい
ことあるごとに
(自信を待てと励ます風景をよく見るが、これも良く聞く話だ)
私は投げてみた
「自信と過信のラインてどこなんだろうね?」
みんな沈黙になった
オアシスでは沈黙は珍しかった。
「私は間違ってない前提の人…ですかね…」
小柄な子が言った。
私は納得した
さすが
生理的に受け付けていない日々から考えていたらしい
そういう人たちへの今後の対応で、議論が始まった
ポジティブな方向だったので
私はそのまま聞きながら
サンドイッチを一口
飲み込んだ後
「ところで課長はなんかあったの?」
課長も黙々と昼食を口に運んでいた
(間違いなく私の声は届いているはず)
課長は
口に運んだものを飲み込んで
お茶を一口
ものすごい間の作り方だ
さすがに課長なだけのことはある
そして
「今のでスッキリしたからいい!」
(また強がっちゃって...)
まぁ似たようなものだったんだろうか?
今度、誰もいないところで確認してみよう
強がりの弱い課長には、それが似合っているから
やれやれ
いつもここで宣伝してすみません
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