表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

職場のオアシス

作者: 子見

なにげない日常なだけなんですが


色々と思うことがありまして...


「あーーーーっ!!..あっ!」


雄叫びを上げて昼食を片手に入って来たのは、一見強そうに見えるメンタルが弱めの課長


続いたのは


「すみません!聞くだけでいいです!聞き流してください!」


これは、今月から副主任に任命された小柄な子 

まだ始まったばかりだ


今日もここで始まった。



(ここ)というのは

喫煙者の肩身が狭い現代

敷地外の喫煙所は、熱帯のオアシスとなっていた。


各セクションで頭に血が上り、煙を出しているほどの職員がいるからだ


オアシスは自然にできた


非喫煙者からしたら否定的な意見もあり


非喫煙者には、昼食時間の応接室を開放することにして

2つ目のオアシスを人工的に作った。


(オアシスのルール)


オアシスでは、役職は関係なく 好きな発言をする


オアシスでは、誹謗中傷だけの発言は避け、あくまでもポジティブになれるようにする


オアシスでは、いつ誰の発言でも受け入れる


...............


これも自然とできたルールだった


今日も飛び込んできたものを、そこにいた4名の職員が受け入れた。


「私がおかしいのかなぁ?もうここまでくると私がおかしいんじゃないかなって思ってきちゃいますよ!」


小柄の方が言った。


なんでも、新しく入った新人に、周囲があれこれ上から目線で、余計なお節介をしているとのことだ


ここのオアシスでもよく聞く話題だ



上から目線


(まぁ先輩なんだから上からにもなるか...)


ルール通り傾聴姿勢を貫く


「新人だから教えてあげるのは凄く良いことだと思うんです!でもなんて言ったら良いのかなぁ..相手が新人だろうと、あそこまで言えるって、自信通り越して過信?怠慢?傲慢?なんでしょあれ!」


小柄な子はどうやら、過信するタイプが生理的に受け付けないらしい


ことあるごとに

(自信を待てと励ます風景をよく見るが、これも良く聞く話だ)


私は投げてみた


「自信と過信のラインてどこなんだろうね?」



みんな沈黙になった

オアシスでは沈黙は珍しかった。


「私は間違ってない前提の人…ですかね…」


小柄な子が言った。

 

私は納得した


さすが

生理的に受け付けていない日々から考えていたらしい


そういう人たちへの今後の対応で、議論が始まった


ポジティブな方向だったので

私はそのまま聞きながら


サンドイッチを一口



飲み込んだ後



「ところで課長はなんかあったの?」


課長も黙々と昼食を口に運んでいた

(間違いなく私の声は届いているはず)



課長は

口に運んだものを飲み込んで


お茶を一口


ものすごい間の作り方だ


さすがに課長なだけのことはある


そして

「今のでスッキリしたからいい!」






(また強がっちゃって...)


まぁ似たようなものだったんだろうか?


今度、誰もいないところで確認してみよう




強がりの弱い課長には、それが似合っているから


やれやれ





いつもここで宣伝してすみません


他のエッセイ

長編も宜しくお願いします!


エッセイは気軽に上げていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] さり気ない気遣いですね〜♪
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ