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八、お待たせしました
狐乃「何か飲みてぇな」
アニキは閉店後に店で売り上げの確認をしていた。
デジタル作業は慣れてはいるが、長いとやはりダルくなる。
狐乃「おい、暇なヤツー!」
霧人「なんですかーっ!」
狐乃「適当な飲み物持ってきてくれー!」
気分転換をアニキは試みる。
霧人「お待たせしました」
霧人がお盆にグラスを運んできた。
狐乃「おう」
アニキは飲み物を口にする。
狐乃「んぐぶっ!」
飲まずにブッと吹き出した。
狐乃「しょっぺえな、何だこれ」
霧人「当店自慢の余った麺つゆです、俺が出汁をブレンドしました」
狐乃「飲み物じゃねぇだろ」
霧人は店裏の路地へと連れられていった。