第一章 第四話 魔法と初めての戦闘
二話目の投稿!
神様との対面を終えて、若くして死んだ少年の中に魂だけで入り目覚めた僕は、改めて見る自身の体力の低さに愕然とした。
【体力】100/100
変わらず表示される100という数字。
「これはもしかしなくてもワンパンじゃね?」
レベル1だから低いのか、レベル1でなくとも低いのかはさておき、早々にレベルアップしなければいけない事を瞬時に理解した。
低すぎる体力に対して、魔力は明らかに多いと思う。
【魔力】20000/20000
創造神ガントのくれた、”ぷれぜんと”のお陰ということはわかるが…。
【魔法】創造魔法Lv.1
レベル1という事は上があるのではないか?今作れる魔法は何があるんだろう…
そう思った瞬間。
頭の中に情報が流れ込んできた。
『作成可能な魔法』
無属性魔法Lv.1(ON)
創造魔法Lv.2(ON)
「これは…魔法?ON?」
「レベルはまだ上げずに無属性魔法を作ろう。確か、魔力1万で作れるんだよな。」
ピロン♪『無属性魔法Lv.1を作成しました』
『作成可能な魔法』
風魔法Lv.1(OFF)
火魔法Lv.1(OFF)
水魔法Lv.1(OFF)
土魔法Lv.1(OFF)
木魔法Lv.1(OFF)
氷魔法Lv.1(OFF)
雷魔法Lv.1(OFF)
光魔法Lv.1(OFF)
闇魔法Lv.1(OFF)
毒魔法Lv.1(OFF)
空間魔法Lv.1(OFF)
創造魔法Lv.2(OFF)
「もしかして…魔力が無くなったら気絶とかするパターンだから、作成出来ないとか?まぁ今度、教会で聞いてみるか。」
新しく覚えた無属性魔法。
主な用途は、鑑定・解体・身体強化・身体硬化…。
んん?何かスキルと被ってる様な…。
「ハハハ…やっちまったぁぁぁぁ!!」
ガサッ
叫んだ声に反応したかの様に、草と何かが擦れる音がしてカズキは、すぐに立ち上がり辺りを見回した。
何かがいる…。
もしガントの言ってた魔物か何かだったらヤバい。
「そうだ!身体強化・身体硬化!」
カズキの体を青白く薄い膜の様な光が包み込んだ。
内側の白が身体強化、外側の青が身体硬化だ。
声に出して唱えることで安定して発動させることができた。
頬を汗が流れる。…ガサッ
いた!前の草むら!
そうして飛び出してきたのは、額に細長い角を生やしたウサギだった。
とっさの事で思わず右拳で角を殴ってしまう。
が、次の瞬間ウサギの角が砕け散った!
低すぎる体力に身体強化と身体硬化を合わせると、弱い体を守る様に硬い殻のごとく無属性魔法が守ってくれる事がわかった。
一瞬の戸惑いはあったものの、視界・思考と共に冴え、ウサギが逃げないように追撃を開始した。
空中で砕け散った角の先端をウサギの心臓がありそうな位置に突き刺す。
この間、僅か数秒。目にも止まらぬ早業と言える。
これで初めての戦闘が実にあっけなく終わった。
誤字・脱字等あれば教えて頂けると幸いです。
m(*_ _)m