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第1話 無責任な女神

こんなものを書いておきながらMMORPGは長続きしたことがないです。

オレが初めて目を開けて、その瞳が映したものは女神だった。

「お前はこの大陸を救済せねばなりません」

しらねーよ。

「とりあえず、ジョブでも選んで」

口調変わった!?

「つか何なんだよ、オレ」

「・・・勇者じゃない?あたしだってこんな損な役回りやりたくないわよ、女神なんて」

「なんつー女神だ」

と、言いつつも女神の用意したカタログをみる。

「すげぇ、召喚師とかカッコいいじゃん」

「厨二病・・・」

うるせぇな!

んなこと言ったら全部厨二病なジョブしかねーよ!

つか「商人」ってジョブなんだよ!?

なんだ、どうやって戦えと!?

戦士とかある時点でこの世界はもっぱらRPGものということは理解していたがな。

「商人とかなんだよ」

「ジョブならまだあるわよ、映画監督とか」

「映画とってりゃいいのか?」

「え、しらない」

無責任な女だ。

「無難に戦士ね」

「ちょ、召喚師がいいんだけど」

「あ、召喚師は魔法使い系のランク2以降じゃないとジョブチェンジできない」

「ならなおさら戦士とか意味わかんねぇよ。なぜ魔法使いじゃないんだ」

「だって魔法使いだったらあたしが魔法教えなきゃなんないじゃん、疲れるじゃん」

「しらねーよ、こっちはいきなり召喚されて意味も分からずジョブチェンジっつーかジョブ選択に移行させられてるんだぞ!?」

・・・もう剣準備されてるし。

「まあ、ジョブチェンジはあたしの監督下じゃないから、ジョブチェンジするなら他の女神のところでやってくんない?あたしんとこローブとか用意してないし」

マジで戦士にしたいんだな、こいつ・・・。

「ちなみに、戦士からはどんなジョブに派生できるのか?」

「この表をみなさい」


戦士系列


ランク1:ファイター

ランク2:ファイター→ソルジャーorナイト

ランク3:ソルジャー→カオスソルジャーorブレイダー、ナイト→ロイヤルナイト、パラディン

ランク4:ブレイダー→ダークブレイダー、パラディン→アークパラディン

ランク5:カオスソルジャー→ロストスレイヤー、ダークブレイダー→ドラゴンキラー、ロイヤルナイト→ロードシェヴァリエ、アークパラディン→ラストガーディアン

ランク6:ファイター→バーサーカー


「ちょ、ランク6何!?バーサーカー何!?」

「言わずと知れた最強の戦士系ジョブ。習得する特技、「キルゼムオール」は敵味方関係なしに滅ぼすといわれている」

ただ単に皆殺しを英語にしただけじゃねーか!

しかもその他のジョブの名前も凄まじく厨二病。

「いいよ、もう戦士で!最初はファイター?」

「ファイターは序盤ではなかなか強いよ、でもある程度敵が強くなってくると歯が立たないんだよね、そのあたりでもうランク2に行けるだろうし・・・でも、そこを乗り切ったものだけがバーサーカーになれるんだよ」

知るか!

バーサーカーなんてありえねぇだろ!?

「ちなみに、歴史上バーサーカーになったものは一人もいない。なお、レベルを戻して元のジョブに戻してジョブチェンジしなおしたりもできるよ。まあ、ジョブ変えてから元のジョブにすれば変えた時のレベルと同じだよ」

まずレベルとか言っちゃってる時点でなんかアウト。

「最初の武器、最強の剣となまくらの剣、ふたつあるけどどっち使いたい?」

「はぁ?最強の剣?んなもんあるんだったらさっさとよこせ」

「でも、レベル2以上じゃないと触れないよ」

「・・・今レベル1なんだけど」

「残念、持ち運びできませんね。というわけでさっさとなまくらの剣持ってけ」

「なんだよ、その命令口調。そのくせ革の鎧とか防具はしっかりしたものくれるんだな!」

「せめてもの救いよ!」

「はぁ、面倒だが、たまには人助けもいいだろう」

オレは腰の鞘になまくらの剣を差した。

「んじゃ、いてら」

「てめーにはもう二度と会いたくねぇわ!」




こうして始まった、オレの物語。

ちなみにオレの名前・・・最初に入力するはずなんだがなぁ・・・。

まあ、「アイン」でいっか。

ドイツ語で1って意味だ。

以上。

面倒なんでこれから会う奴の名前全て数字で言っていこう。

どっかの国の言語に直して名前っぽく見せてな!

たぶん次は「ツヴァイ」か「ディア」か・・・そこらが妥当か。



アイン

ファイター

LV1

武器・なまくらの剣

盾・なし

兜・なし

鎧・革の鎧

腕・革の小手

脚・革のブーツ

装飾品・なし


これが現在のステータスだ。

んなことはどうでもいいな。


というわけで、女神に言われたとおり大陸を救済することにしてみた。

酷いですね、はい。

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