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防御魔法しか使えない聖女はいらないと勇者パーティーを追放されました~そんな私は優しい人と出会って今は幸せです  作者: 土偶の友@転生幼女3巻12/18発売中!
第1章 聖女は出会う

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79話 集まる仲間

 アンリ孤児院に到着すると、そこには違う冒険者が10名程も来ていた。


「凄い大所帯ですね」

「えっと、はい。貴方方は?」

「我々は視察団の護衛に付いてきている冒険者です。司祭様の願いで依頼を受けるようにと」

「先生の……」

「はい、BランクとCランクですので、存分に使ってください」

「ありがとうございます」

「いえ、こちらこそお願いします」


 庭の中で取りあえずの戦力確認を行なう。明日になれば孤児院の他の冒険者も来るだろうとのことで、出発は明日ということになった。


 話し合っていたのは私と、フェリさん、孤児院のさっきの冒険者、おばあさん、騎士の隊長さん、先生の護衛の冒険者の6人だ。


「孤児院の冒険者は合わせて20人にはなると思う。流石にDランクは入ってしまうが」

「騎士は10人だね。流石にこれ以上はあの馬鹿が首を縦に振らなかった」

「俺達は10人でしか来てないからね」

「合わせて40数人。これならいけそうな気がします!」


 私はそう声を上げるが、おばあさんにたしなめられる。


「油断は禁物だよ。それに全員を戦闘に回せる訳じゃない」

「そうなんですか?」

「これだけ人数が集まれば食料の問題も発生する。リッター村まではそこそこ距離があるだろう? その管理や護衛、人では幾らあっても足りない。リッター村にいる冒険者や怪我をした人だっているんだ。物資も必要だよ」

「考えていませんでした……」


 私は考え込む。こういった時はどうすればいいんだろうか。


 そう考え始めた時、孤児院の門の方で誰かが入ってきた音がする。


 私はそっちを見ると、どこかで見た顔があった。


「レント君?」

「お久しぶり、という程でもないですね。クロエさんが大変と聞いて助太刀にやってきましたよ」

「ファティマ商会と関係が?」

「ええ、以前彼女とそのお仲間に命を救われまして。今がその返し時かなと」

「え? でもそれは」


 そう言いかけるが、レント君が唇に人差し指を持ってくる。


「そこで、輸送にかかる費用や、道具はファティマ商会から援助させて頂きます。冒険者も多くはありませんが使ってください」


 彼が指す冒険者の中にはバルドさんもいた。ここに入ってくることはないが軽く手を振ってくれている。


「レント君。いいんですか?」

「その代わり、ケルベロスの素材は優先的に売ってくださいね?」


 流石レント君。こういう時でも忘れない。でも、その感じがありがたい。


「勿論。高くなるけど」


 私は笑ってそう返した。


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