48話 冒険者ランク
「こっちからGランクからどんどん上に上がっていくものになる。といってもここに貼られるのはCランクまでで、高ランクは上の依頼表に貼られる」
「なるほど、それでも結構難しそうな依頼もありますね」
「そうか?」
「はい。このグリズリーベア3体討伐とか普通だったら厳しいと思います」
私はCランクと書かれた依頼書を彼に見せる。
「確かに、3体同時だとなかなか厳しいかもしれないな」
「フリッツさんならそれでも楽に勝てそうですけどね」
「そんなことはない。この前のも若かったから一瞬だっただけだ。もっと年季の入った奴だったらああは行かない」
「そうなんですか?」
「ああ、出会っても無茶はするなよ?」
「大丈夫ですって」
そんな話をしながらざっと見ていくが、やはりランクが下がるほど街中の依頼多いようだった。
Gランクはそれこそ探し物とか下水の掃除とか煉瓦積みの依頼とかそれって冒険者がすることなの? みたいなものになってくる。
Fランクになるとこれこれを届けてくれだとか、ゴブリンを討伐してこいとかといった物にレベルアップしていく。
「そもそもなことを聞いてもいいでしょうか?」
「なんだ?」
「私、魔物の強さが大体どのランクなのかってことは多少聞いたことあるんですが、どのランクがどれくらいいるのかとか、どういう基準があったらそのランクを名乗れるのとかって知らないんです。それはどうなってるんですか?」
「そうか、グリズリーベアのことを知っていたから知っていると思ってた。俺もなんとなくでしか把握していない。ざっとしたものになるがいいか?」
「はい」
「分かった」
それからフリッツさんからの説明を聞いたが、大体こんな感じだった。上から順に。
S・・・世界中合わせても10人に満たない数しか居ない。いるだけで戦争の行方すら左右するといわれる圧倒的な力の保有者。但し大国にならそれクラスの実力者はいる。
A・・・王都や辺境の大きい街とかだったらほぼ確実にいる。辺境にもいるのはそっちの方が魔物退治であればほぼ確実にいい仕事が回ってくるから。ただ魔獣を狩りつくしたいという理由で戦闘狂が辺境に居たりする。それにそっちの方が稼げるからって人も。彼らを雇うことができれば成功は約束されたようなもの。ただSランクとの戦いは別次元であることが多いので、もし複数のAランクパーティが集まっても負けてしまうことがある。
ケルベロスはここの難易度。この難易度だったらAランクパーティなら多分倒せる。
B・・・街とかのトップであることが普通の相当な実力者。それだけに魔物の討伐とかも回ってきやすい戦力の中枢と言った感じ。ただし、ケルベロスなどにはほぼ勝てない為、護衛依頼とか要人護衛とかの危険が起きるかどうか分からない方にシフトしていく者も少なくない。収入は相当なものになり、あこがれの的といってもおかしくない。
C・・・小さい町や村ならここがトップであることも珍しくない。オークの集団、オーガの単体、それなりの規模の魔物達などを安定して狩れる集団。ベテランぞろいの実力者ぞろい。対人戦での訓練も受けていないとここにはなれない。
グリズリーベアはここ。意外と強い。
D・・・一般的な冒険者と呼ばれる者の多くがここら辺に人々を想像する。討伐系もオークやらなんやらを単独の敵なら簡単に、集団ならその規模によって討伐が出来る出来ないって感じでやれる。ここだけでもしっかり働いておけば食べていけるし家族も養える。
E・・・一人前の冒険者まで後少しって感じの人達、それなりの実力はあるけど詰めが甘いとかどこか締まりが悪い人達が多い。準備不足とかってこともあるので中々このランクの人と組むなら気をつけなくちゃいけない。
F・・・雑用を長年やってその実績が認められれば少し認められる。このクラスになるとゴブリンの討伐やホーンラビットの討伐などが受けれるようになる。街から街への移動も安全なルートなら護衛として雇われても良い。ただしここだけで食べていこうとするのはかなり辛い。
G・・・駆け出し冒険者というか本当につかいっぱしりの様なことをさせられる。薬草をとってこいとか手紙を届けて欲しいとか掃除をして欲しいとかペットの猫を見つけて欲しいとか。討伐系の依頼はない。
「大体こんな感じだな」
「結構分かりやすく分かれているんですね」
「そうは言ってもCとDの中間の様なやつもいるし、試験官のさじ加減とかで上にいけないやつもいるがな」
「それは……夢がないですね」
「仕方ない。やるのはあくまで人間だからな」
「なるほど」
面白かった、続きが気になると思っていただけたなら、ブックマーク、下の評価をお願いします。
星1個でも頂けると、小説を書く励みになります。




