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残念な戯言的散文

ビブリオフィリアの悲劇

作者: 残念な戯言遣い

 本はお好きでしょうか?

 僕は好きです。

 「好きじゃなかったら、“なろう”にアクセスせんでおじゃる!」と、おっしゃる方もいらっしゃるでしょう。

 確かに、おっ()ゃる通り。

 でも、僕が言いたいのは、物理的な方なのです。紙とインクで書かれ製本されたヤツです。本カッコ物理カッコ閉じです。

 もちろん“なろう”も好きですよ。


 この物理的な方の本…、いやもう“本”でいいですね。こいつ等って、かさばりませんか?もっと言うなら、置き場に困りませんか?

 僕は困りました。

 困り果てました。

 何たって105㎜×148㎜、いわゆるA6判という奴(=文庫)ですら大体にして15㎝も高さをとるのです。二冊を縦に重ねると30㎝です、当り前ですけど。七段も積めば、2㍍を超えます。なんと恐ろしい。

 加えて、奴らの中には、148㎜×210㎜のA5判|(=学術書・雑誌)や128㎜×182㎜のB6判|(=単行本)まであるんですから、すまん、どうにかスリムになってくれ主に縦に、と泣いて頼みたくなります。泣いても解決しないんですけどね。あと、縦ならスモールかショートじゃね?


 そして、“彼ら”は要求してくるのです。

 「わい、このまま(平置き)やったら日焼けするけど、おk?」「アタシ、埃かぶって真っ白になっちゃった」「横に積んでいくと下の本が潰れていくよヤッタネ」「あー、平置きじゃなくても日焼けするけど、おけ?」「アタシ、埃と油でギトギトだおぉエロい?」セイセイセイセイ、待て待て待って、…もしかして君ら安息地という名の寝床(本棚)がいるの?尋ねると無言で頷きつつ、自分たちの居場所をつくれと脅迫してきやがるのです。あと、全然エロくねぇから!


 いえ、正確には「あかん、このままやったら本が傷んでしまうわ」という自身の心が叫ぶので、ホームセンターで安価なカラーボックスを買います。


 いえ、買っていました。


 皆さんは知っているでしょうか?

 カラーボックスは、本棚ではないということを。

 さも、本とかも入れれますよ、みたいな顔をして、しれっと、ホームセンターで陳列されている奴らは、本棚ではないのです。

 グー○ル先生に尋ねてみれば簡単です。


 カラーボックスとは、原色を塗った合板で作られ、簡単に組み立てて使える収納箱。


 そう、収納する箱なのです。もう一度言いましょう、本棚ではないのです。

 カラーボックスの内寸というのは、大きいものだと文庫が縦に二冊も入るんですよ、すごいね、これなら何だって収納できるねだって収納箱だもの。優秀!さらにさらに文庫だと、奥行きに余裕があるからもう一冊分入れれるね。だから計四列も収納できるね!っと、まぁ優秀です。面白いくらい入ります。いえ、面白いくらいきっちり収納できます。あと少し値があがりますが扉付とかも売ってます。

 カラーボックスは、優秀です。何でも出来るは何にも出来ないとは、言ったもので…、過ぎたるは及ばざるがごとし、いい言葉だと思います。

 カラーボックスに入れた本って読み返さなくなるんです、文庫だけじゃなく単行本も。なぜなら隠れた後列って何を入れたか忘れるからです。カラーボックスは本を取り出しやすく収納してる訳ではないのです。


 収納箱ですもの、背表紙がわかる必要ありますか?タイトルが一目瞭然?カラーボックス( ワ  タ  シ )、収納するために生み出されたの、わかりますよね?


 ありませんスイマセン。わかりますともゴメンナサイ。

 カラーボックスにいちゃもんをつけたい訳ではなかったのですが、どこに何を納めたかった判らなくなった積年の恨みつらみが、カラーボックスに向かってしまったようです。

 そりゃカラーボックスさんもオコ()になります。

 とりあえず収納に関しては致し方ないコトなんや、と割りきって数年はカラーボックスで何とかしてました。


 ただし、読書の時間より本を探し出す時間の方が長く感じる、その時までは。


 あれ?本を一冊探し出すだけで、部屋が本で踏み場がなくなるのは何でだろう?あと、探し終わったら疲れ切っているのはなんでたろう?

 答えは簡単です。

 カラーボックスの奥を探すために前列の本を引っ張り出して床に置くからです。しかも一々元に戻すが面倒で探し終わったら収納すりゃいいかと思考してしまうと、もうダメです。そんなときに限って、目当ての本は見つからずに床に本が積み重なっていきます。

 それらを収納し直すともう読書する体力&気力はなくなります。


 なので、安価で本棚を作ろうと思い立ったのは、一人暮らしのための引っ越しのついででした。

 そう、ほんの軽い気持ちでした。ホンだけに…。


 まず、何でつくろうと考えたとき、ビスと釘作業は面倒だから少なくしよう。そうしよう、作業は楽な方がイイですしお寿司。

 ならば、鉄か!

 却下です。

 あっハイ。

 主に金銭的理由で不可能です。(スチール)は高いのです。

 ならいつも通りな木材で。

 昔取った杵柄ではないですが、DIY的な作業はそこそこできるはずです。

 どうせ部屋は賃貸の予定だから柱や壁は傷つけられません、どうしましょう。

 じゃ、柱建てるべや、2×4(ツーバイフォー)で突っ張り棒ならぬ、突っ張り柱【造語】を建てることにしました。一時期、流行りましたしね。

 値段的な問題解決策として、SPF材【Spruce(えそ松)とPine(松)Fir(もみ)の略】とよばれる安い材木で作ることにしました。2×4は2×4(ツーバイフォー)工法で使われるサイズの木材です。

 SPF材って2×4(ツーバイフォー)工法用の木材のコトだと思ってましたよ。あとザ、アメリカって感じです。


 まずは、ネットで所有する本の量が入る部屋を探します。

 半月程金稼ぎの合間を見つけては、画面と睨めっこ&画面をタッチ。此処が良くね?と不動産屋に連絡。懐事情も鑑みたお目当ての部屋を不動産屋に案内され、部屋の高さを測ります。

 不動産屋さんにすげぇ不思議な顔をされましたよ。「本棚作るんですか?床壁紙傷つけないでくださいね」って旨を遠回しに言われましたよ。

 えぇ、傷つけませんよ、そのために測ってるのだよ!と心の中で叫んで、態度は平身低頭でした。巧言令色、慇懃無礼とは、その時の僕のことをさしたことでしょう。


 さて、計画はたちました。

 準備を整えましょう。


 不動産屋さんで貰った大体の見取り図に正確な寸法を書き込み、消されている出っ張りやらも書き足します。なんでも設計図は大事です。

 で、どの辺りにどれ位の柱が建てれるかを見取り図と実際の部屋で妄想と確認します。

 まず、ホームセンターで2×4(ツーバイフォー)を購入、必要な分の高さに切りそろえます。ただ2×4(ツーバイフォー)って(ノコギリ)で切るのは、面倒なんです。切れないことはないんですけどね。なので時間短縮方法、「木材カットお願いします」と、購入時に店員さんに声をかければ切ってくれます。

 そして何とかして新居に木材を運び込み、大体の位置に置いて場所を再度確認します。

 器具をつけて一本試しに建ててみます。うん、建ちますね。


 では、作業の段取りを考えます。

 2×4の柱を五本建て、同じ2×4(ツーバイフォー)の木材で連結。柱を建ててから、柱と柱の間に既製品の器具で1×6(ワンバイシックス)1×8(ワンバイエイト)の1㍍の棚板をつけてていくことにしました。

 棚板の水平をとりやすいですからね。水平器も持ってますしね。


 このとき僕は作業の段取り手順を思考するときに失敗を犯しました。まぁ、この段階では、気がついてないんですけどね。


 既製品の説明には、棚板長さは1㍍くらいにしてね、マジで!という旨のことが書かれていたので従います。何事もコンプライアンスは大事です。

 2×4(ツーバイフォー)全ての柱上下に器具を装着させます。次に柱と柱を繋ぐ器具の位置を決めます。ま、大体柱の半分くらいでえぇよね?とか、いい加減に思い測って目印をつけて気がつきました。

 棚板の段数を先に決めないとヤバない?ということにです。

 この柱と柱を繋ぐ連結2×4(ツーバイフォー)も棚として使う予定でした。「なんて無駄のない設計」と自画自賛してたのですが、実は2×4(ツーバイフォー)の奥行き的には文庫が収まる幅しかありません。

 所持ししている本は、圧倒的に文庫が多いのです。つまり、この連結2×4(ツーバイフォー)の棚も文庫用にしなければなりません。文庫の量で推測するに、この柱半分で区切ると、文庫は入りきらないと類推しました。

 この連結2×4(ツーバイフォー)の位置で上下の境になるという事を悟った僕は、下段に文庫以外の本が収納出来る棚を三段作ることにしました。一番下と二段は高さを大きくとってA5判用に、三段目はB6判、所謂単行本が入る棚にすることにしました。


 そうして、やっと連結2×4(ツーバイフォー)の位置が漸く決まりました。

 

 5本の柱をつなぎ、あとは建てるだけ!棚板の設置は比較的簡単でドライバー一本あれば出来ると書いてあるので、まぁ、あとは余裕ですな、とか高をくくっていました完全に。


 横たわる連結された5本の柱。それをみながら妄想に耽っていました。

 柱が5本、収納出来る幅は全長4㍍。上から順に、文庫が入る棚板を5枚、その次に柱と柱を繋ぐ2×4(ツーバイフォー)にして文庫用の棚、その下には順に単行本用の棚、学術書用の棚が二つ。

 建った柱を想像して、なんてデカイ物を造るんだろう独りでしかも賃貸で。とか悦に入ってました。

 さて、ここで段取り手順の失敗に気がつきました。

 単純な話です。

 横幅が4㍍とちょっとある物体を独りで起こせることが出来るでしょうか?もしくは独りで、1㍍等間隔の5本の柱を起こせるか?

 起こすために別の装置、もしくは仕掛けを造らなくてはなりませんが、そんな経済的余裕も、空間的もありません。


 ひとりでたててみよう。ま、なんとかなるだろう。


 ゆっくりと真ん中の柱を持ち上げてみました。

 ミシミシと嫌な音をたてやがる既製品の器具、そして木材。僕の中で“厭な予感”というなの警報が鳴ります。

 そして、決定的ではないし大きくないものの、明らかに明確に破裂音。

 鳴った瞬間に、ゆっくりと元の位置に戻します。

 まるで早戻し映像といっても過言ではない動作だったと思います。

 点検です。点検をします。付加がかかっているところは持ち上げる時に見ているので、そこを重点的にみました。

 外観はなんともありません。まぁ、内面はどうなってるか判りませんが、ね!


 さて、どうしよう。

 そうだ、他人に来てもらおう。


 知人に助けてもらうことにしました。初来客が本棚の柱を建てるためという、いささか説明しづらい事になりましたが、無事に柱も建ちました。

 そうして完成した本棚に本を収納して気がつきました。


 あ!新書(173㎜×105㎜)の棚を忘れてた!!!

 そうだ、本棚を作ればいいんだ!

 同じ手法で新書用の本棚を作ることになるのですが、それはまた別のお話…。


 因みに、

 1㍍の間に文庫がおおよそ40~35冊入ります。あぁでも京極夏彦、川上稔は別です。あと伊藤計劃も別です。あと海外勢。

 天板?ありません。天井ぎりぎりまで文庫が入ってます。

 幕板?床から50㎜からもう棚板|(単行本やら学術書)です。



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