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その神の名は

作者: 若松ユウ
掲載日:2018/07/26

あるところに、北風と太陽という仲の悪いふたりがいました。


北風は言いました。

「僕が全力を出せば、凍てつく寒空にできるぞ」

そして北風は、温帯の冬を極寒に変えました。


太陽は言いました。

「俺が全力を出せば、熱気で暑くすることができるぞ」

そして太陽は、温帯の夏を灼熱に変えました。


また別のところに、暇を持て余した龍と鯰がいました。


鯰が言いました。

「退屈で身体が鈍ってしまう。ちょいとばかりエクササイズをしなくては」

そうして鯰は、温帯に地震を起こしました。


龍が言いました。

「退屈で身体が鈍ってしまう。ちょっくらウォーミングアップをしなくては」

そうして龍は、温帯に豪雨を降らせました。


それを見ていた精霊が、創造神に訊ねます。

「極東の島国に、あの四者を野放しにして良いのですか?」


それを聞いた創造神は、精霊に答えます。

「あの島国には、ヒトが多すぎる。バランスを調整せねば」


ヒトの与り知らない領域での、他愛も無い話である。

※当初、タイトルを「神々の黄昏」か「ハルマゲドン」にしようかと思ったのですが、不謹慎なのでやめました。


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