男が子供を産んで何が悪い！？ 『うん。』
この世界では女性はバリバリ仕事をこなして家庭を支える。
キャリアウーマンであり、働き蜂さんであり、仕事女なのである！
所謂、世間では 『働き蟻さん。』と呼ばれている。
それに、女性は育児をしない！
すべて男性がするのである。
しかも？ 男性が子供を身ごもり出産する。
この世界は全てが男性にとって優しいシステムになっている。
何処でも、【メンズデー】があり...映画館やカラオケ、お店でも
女性は幾らか支払いしないといけないのに......。
男性は 『無料』と書かれているところが多い。
やっぱり、出産する男性の為に優しいシステムになっているのだろう。
僕の王奥さんは 『森田 やな』３０歳のバリバリの働き蟻さんなのである。
ちなみに僕の名前は 『森田 ギンジ』 ２４歳。
当たり前だが、王奥さんの苗字だ。
頼り甲斐のある立派な王奥さんだ！
僕たち男は王奥さんの為に家の事をするしパパ友や交流会などなどいろいろ
活動できるところは出来るだけ顔を出している。
僕も今、お腹の中に身ごもっているからだ。
今は７か月だ！ 結構、お腹も大きくなってきている。
▲
▽
僕は大きくなっているお腹で買い物に出かけた。
車で何時もよく行く 『大型スーパー』が今日は定休日だと忘れていて
その日は違うスーパーに行くのに、はじめて違う道を使って行った。
それがよくなかったのだろう？
僕はまさか！？ こんな事になると思ってもみなかった......！？
突然！ 違う世界に入り込んでしまったのである。
その世界では男性がバリバリ働き、女性が家の事をする...？
僕たちの世界と反対の世界だった！！！
１.【ギンジの心の声】
『どうなっているんだろう？ ココは何処なんだ？？
どうしよう？ お家に帰れなくなってしまったよ～
お腹の子供の事が心配だ 先ずは病院で診てもらおう。』
そして、ギンジは産婦人科へ。
『僕が産婦人科で診てもらおうと...？ えぇ！？ 女性ばかりだ！！
ゲッ！？ これはヤバいな～ この世界では男が子供を産まないのか？
どうなっている？ このまま診てもらったら、あきらかにヤバいな！？
実験台になるかもしれないじゃないか～ 男が子供を産まないなんて
有り得ない！！！ どうなってるんだろう～ 神様！ 僕を元の世界に
戻してください！！！ まぁ、無理なんだろうな～取りあえず病院から
出よう！』
２.【ギンジの心の声】
『どうしたらいいんだ？ この世界で僕が子供を産んだら？ 豪い事に
なるじゃーないか！？ なんで、男が子供を産むんだと......？
そもそも、ここに来た時に車は隠してきてた。この世界では派手すぎる。
地味すぎるんだよ～ この世界がもっとパステルカラーとか使ってキラキラ
ガチャガチャしていたら？ 違和感もないんだろうけど......？
お金だって、ここの世界では使えないお金みたいだし。何も口に出来ない
じゃないかー！？ お腹の子供に良くないんだぞー！！ 妊夫の事なんか？
お構いなしか！？ それに僕のお腹を見ておばちゃんが言った言葉を忘れない
からな～ 『中年太りなのか？ 太り過ぎなのか？ 瘦せた方がいいわよ～
だって！ 【お腹に子供がいるんだよ！】って言いたかったけど？ ここは
我慢ガマンだと思い耐えたよ。こんなヘンテコな世界なんて！ 大嫌いだ！』
僕の心の声は、どんどんエスカレートしていく。早く元の世界に戻りたい！
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そんな時だった！ 僕の王奥さんが僕を探しに来てくれた。
僕は物凄くテンション上がって、王奥さんに抱き着いた。
『やなちゃ～ん！ 迎えに来てくれたの～』
『ギンジ！ 何しているの？ 随分探したのよ～警察にも探してもらって
ギンジがこの世界に来てると知って迎えに来たの？ 無事でよかった。
さあ～ 一緒に元の世界に帰りましょう。 お腹の子にも良くないわ～』
『僕ね？ 僕...迷子になってしまって、、、それでね...？』
『元の世界に戻ったら？ ちゃんと話聞くから、私の車に乗って～！』
『僕の車は...？』
『大丈夫！ もう回収しているわ～』
『そうなんだ、じゃ～ 帰ろう！』
『そうね！』
『うん。』
とまぁ、まさかまさかだけど...！？ 王奥さんと一緒に元の世界に戻れた。
あの時は本当に焦ったな～僕はどうなるんだろうって...？ 本気で思ったし。
お腹の子供の事が心配で仕方がなかったよ～
でも、今では無事に赤ちゃんも産まれて元気な男の子だよ～！
『僕は主夫！』 毎日家の事で大忙しだ！！！
最後までお読みいただきありがとうございました。
