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襲撃の時

 

その日は、雨が降っていた。

 ごく普通の日の雨だった。


 何らいつもと変わらない日常、

 ただそれだけがその日の村にはあった。


 1人のおばあさんが言った。

「おはよう、ミラちゃん。今日も元気そうね。」


「あ、おはようございます、マーヤおばあさん。

 今日は、何を買うの?」


「今日は孫の誕生日なのよ。アップルパイを焼こうと思ってるの。

 だからリンゴがたーくさん欲しいわ。

 あ、後それからブドウもちょうだい。干しぶどうでいいわ。

 それとね旬の果物は何があるかしら、最近は雨が多くて困るわよねぇ〜。そうそう、私の孫とっても可愛いのよ、勤勉で礼儀正しくて、しかもかわいいわ。ミラちゃんと同じくらいかわいいんだから。ごめんねたくさん話しちゃったわ。とりあえずそれだけちょうだい。」


 マーヤおばあさんのいうことの9割は関係ない事柄である。

 ミラは慣れていたのでリンゴのところだけ聞いて、あとは馬耳東風であった。

 そのため簡単に

「わかったわ。ちょっと待ってて」

 と答える。


 ミラの母親は病気だった。

 また父親は森へ動物を狩りに行っている。いわゆる狩人だ。

 帰れば必ず、次の狩りまでには十分な程のお金を稼いでくるが

 やはり、また次の狩りへ出てしまう。

 そのため、ミラは父親と年に数回しか会うことができないのだった。

 父親がいつもいないのは、家族を支えるためだということを

 ミラは幼いながらも、よくわかっていた。


 仕方ないと思って強い心を持とうとするが、やはりたまに寂しくなってしまう。

 そんな中、ミラはマーヤという幼い頃から自分を育ててくれたおばあさんから

 お店を出してみようと言われたのだ。

 最初の頃はミラとマーヤおばあさん、2人で暇つぶしとしてやっていたが

 マーヤおばあさんはある時、足を悪くしてしまい

 ミラ1人でやることになった。

 しかし、寂しくはなかった。お客さんとして毎日マーヤとは喋ることができるからだ。


 ミラが最初に手に取ったリンゴは虫に少し食われていた。

 次のリンゴ、よしこれは大丈夫そうだ。

 奥から戻ってきたミラは言った。

「きっとこのリンゴ甘いわよ!」

 だが帰ってきた答えは


「ミラ!隠れなさい!」



 そういうと同時にマーヤは大きな手に掴まれて簡単に宙に浮き連れ去られてしまった。

 向こうに方で叫び声がした。

 1人の男がその大きな手に握られて叫んでいる。


 その大きな手には腕があり、肩があったが、頭部はなかった。

「グギギギ」という鈍い金属音がしたかと思うとその手はセラの方へ迫っていた。

 セラは考えるより早く、本能的に奥へ逃げ出していた。

 リンゴを箱から全て出し、代わりに自分が入った。


 この倉庫は暗かったが、それが急に明るくなった。

 その大きな手が屋根を引っぺがしたからだった。

 わずかな箱の隙間から見ると、その手はこの箱めがけて降りてきているところであった。

 もうだめだ。絶体絶命。そう思い覚悟を決め、グッと目をつむる。


 あれ?持ち上がらない?

 すぐ隣で音がする。昔からなぜか倉庫にあったカカシが今、手とともに宙に浮いていた。

 その手は金属製であった。

 そう、攻めてきたのは、巨大な機械であった。


 しかし、ミラは機械を知らない。単語すら知らない。

 だから何が攻めてきたのか、わからなかった。


 目が覚めたミラ、どうやら気絶していたらしい。

 助かった。ホッと一息その思いと引き換えに、村はすでに原型をとどめておらず

 また人一人としていなかった。


今回、読みにくかったかも知れません。

申し訳ないです。

ミラちゃんが、どうして一人なのかそれを書くために

文が並んでしまいました。

これからよろしくです。

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