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その日の朝

今回、初投稿させていただきました。

これから、物語の創作力を磨いていけるよう

努力してまいります。

 

 今日も新たな朝が来る。


 大地が光を受け入れ、夜の闇に手を振る。

 光は音もなく温かくそして優しく、闇をぬりかえていった。


 谷を下り、山を登り、柔らかな日の光は春のうららかさを

 よくよく伝えていた。


 そしてこの村にも訪れた。

 ああ、爽やかだ。気持ちがいい。


 清々しい空気をすーっと吸い

 彼の目はうっすりと開いた。


 目はしばしばとしている。視界はまだ霞んでいた。

 しかし

 窓を見ればいつもの通り、




 その無惨な姿の村があった。


 刹那、忘れかけていたあの痛みがまた襲って来た。


 頭がキリキリ痛む。心臓の鼓動と共に

 ドクンドクンと痛みが帰って来た。


 この痛みは辛く、そしてなんとも皮肉なものであった。


 彼は寂しくも、泣きそうでもあったが、今のこの痛みは

 彼が今感じることができる唯一の、生きている。ということへの証明であり、

 それがたまらなく彼を元気づけるのだった。



 ボロボロの天井には大きな穴が2つほど空いていた。

 青空に雲が浮かんでいる。

 彼は思い出したように大きく呼吸をしてみる。

 空気を吸い、はきだす。やはり、気持ちが良かった。

 頭痛も少しは治まって来たようだった。


 隣を見ると、寝ているネオが耳をパパッと動かした、

 ネオは金銀双眼のオッドアイをもっていたが、寝ている今は

 それを見ることはできない。


 思いついたようにスクッと立ち上がった彼は、

 所々の床をギイと軋ませながら、準備を整えた。

 つぎはぎがなされてる革のコートを羽織り、

 木の実が入った小さな布袋と、刃が少し欠けているナイフはベルトにつけた。

 背負ったのは金の装飾がされた剣であった。

 しかし装飾以外のところは錆びているようであり、

 その具合と装飾の奇妙さから、彼が生まれる前にその剣がすでに存在していたことは

 誰の目から見ても良くわかるものであった。


 そしてグイと帽子を被り、

 ドアに立った彼は言った。

  「ネオ、ついてこい」


 そのネオと呼ばれた猫はいつから起きていたのか、

 彼がドアを開けると同時に肩に飛び乗った。

 器用なものだった。



「どこ行くんだよ」

 その、ネオと呼ばれる猫は彼に言った。

文を書くことはやはり楽しいものです。

しかし、読み手側に立って考えるというのはむつかしい。

と改めて思わされました。

これから、よろしくお願いします。

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