表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五月雨  作者: 高怜
第一部
9/9

2

「まあいいや。今度家に招待してね~、」


と何気なく約束を取り付けようとしながら、空の隣でさっきからずっと無言で立っているもう一方を見上げる



ええ?え?何か私の顔みてビックリしてるんですけど?!なになにそんなヤバい顔してた?私顔だけは良い方だと思ってたのに……ハッもしや



「団地君もしや君、私の美貌にやられたな?またもや純情な心を奪ってしまったか。」


ヤレヤレ私って罪な女と呟き深く息を吐いてから、友達からでもどう?という意味を込めて満面の笑みを向けた



__________カッ!!




「なに?!目がさっきより見開いてんだけど!目がカッてなったんですけど!めっちゃ充血してるんですけど!なんかごめんね!!」


「……ジョセ。」


「え?」


「ジョセフィーヌ。」



イケメンて頭弱いのかな?なんて千賀とかっちんが横で話してるけど、私はその名前に覚えがあった。


「あ、えもしかして、だんちん?だんちんだよね?!」


私の問いかけに微妙に頷く団地。いや~こんな所でまさかの再会をするとは


「じゅん!どういうことだ?俺、お前らが知り合いだったなんて聞いてないけど。」



千賀のどこか不安を含んだ声に焦りを感じたため、説明しようと口を開くが、良い所でゴリ先生の笛の音が響く。女子のドッジボールにやっと決着がついたらしい、次男子の戦いが始まるみたいだ。



「あ~2人とも!後でちゃんと説明するから、ドッジボール頑張ってきな。空とだんちんもまたね。」


「後で絶対教えろよな!!」


「純ちゃん「忘れた」は無しだからね!」


「じゅんじゅんまたね~。」


「……またな、ジョセ。」



内心面倒くせーなと思いながら手を振って、今しがた戦場から帰ってきた2組の女子のもとへ足を向ける。


あー千賀自分の知らない所で、なんかあるの凄く嫌うんだよなー。まあ後で考えよっと思考をそらす







「じゅーんちゃんー?あんた途中棄権しといて、私達が必死で戦ってるのを横に……なにヨン様と仲良くなってんだあああああああ!!」


「オワタ。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ