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「まあいいや。今度家に招待してね~、」
と何気なく約束を取り付けようとしながら、空の隣でさっきからずっと無言で立っているもう一方を見上げる
ええ?え?何か私の顔みてビックリしてるんですけど?!なになにそんなヤバい顔してた?私顔だけは良い方だと思ってたのに……ハッもしや
「団地君もしや君、私の美貌にやられたな?またもや純情な心を奪ってしまったか。」
ヤレヤレ私って罪な女と呟き深く息を吐いてから、友達からでもどう?という意味を込めて満面の笑みを向けた
__________カッ!!
「なに?!目がさっきより見開いてんだけど!目がカッてなったんですけど!めっちゃ充血してるんですけど!なんかごめんね!!」
「……ジョセ。」
「え?」
「ジョセフィーヌ。」
イケメンて頭弱いのかな?なんて千賀とかっちんが横で話してるけど、私はその名前に覚えがあった。
「あ、えもしかして、だんちん?だんちんだよね?!」
私の問いかけに微妙に頷く団地。いや~こんな所でまさかの再会をするとは
「じゅん!どういうことだ?俺、お前らが知り合いだったなんて聞いてないけど。」
千賀のどこか不安を含んだ声に焦りを感じたため、説明しようと口を開くが、良い所でゴリ先生の笛の音が響く。女子のドッジボールにやっと決着がついたらしい、次男子の戦いが始まるみたいだ。
「あ~2人とも!後でちゃんと説明するから、ドッジボール頑張ってきな。空とだんちんもまたね。」
「後で絶対教えろよな!!」
「純ちゃん「忘れた」は無しだからね!」
「じゅんじゅんまたね~。」
「……またな、ジョセ。」
内心面倒くせーなと思いながら手を振って、今しがた戦場から帰ってきた2組の女子のもとへ足を向ける。
あー千賀自分の知らない所で、なんかあるの凄く嫌うんだよなー。まあ後で考えよっと思考をそらす
「じゅーんちゃんー?あんた途中棄権しといて、私達が必死で戦ってるのを横に……なにヨン様と仲良くなってんだあああああああ!!」
「オワタ。」