表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五月雨  作者: 高怜
第一部
7/9

戦場ドッジと熱血バカ

4組の女子は比較的大人しめだと思う。だがしかし!!ひ弱だからって優しくする純様じゃねーぞ?!


「気張ってこーぜぇええ皆のどもおおー!!」



_______シン



え、え?いつもなら、キングコングの如く雄叫びをあげる2組の女子なのに。


ヨン組のヨン様がいるから!?

なんか私だけ叫んで恥ずかしいじゃん?見損なったぞ!!もういい!私だけでも勝ちに行ってやる!!



「ドリャッ!!!」



儚い女子の仮面をかぶっているクラスメイト達を後ろに、ボールを思いっきり4組に投げつける。


どうだ!私の高速スピン.イグナイトボールは?!もはや自分の得意技ではなく端漫画のパクりだが、このボールを取れる女子はおらぬだろう。




ガシッッ!!



「いたぁーーい!!もう手が折れるかと思ったぁ。よーし!お返しだあっえいっ!。」




ギュンンッッバンッ!! !!(顔


トントン…

コロコロコロ



「いってえええーー!!!何今の?!何なくボールキャッチしといて物凄い豪速球投げて来たんだけど!!言動と行動が何一つ一致してないんだけど!てか私もうアウトなんですけどおおー!!」



「ごめんね。純ちゃん!」

(ふん、私たちのヨン様はあんたたち2組なんかには渡さないわ。)



あれなんか副音声聞こえたんだけど。4組怖いんですけど。



「純ー!!!あんたの死は無駄にしない!」


「やってやるわ!覚悟しろ4組!!」

(ヨン様は私たち2組が奪い取ってやる!)



え、私死んだ事になってるの。てかさっきの儚さどこ行ったのよ。



「あぁ純ちゃん、可哀想に。この強子様に任せて!」

(ぷふっ顔面じゃんウケる。)





ブルータスお前もかあぁぁぁーーー







とぼとぼ顔を抑えながら、外野に行くと千賀がこちらを指差して爆笑していた。「純ちゃんキレてるから!抑えて抑えて!」とかっちんがアワアワしてる



「ブァッハッハ!がっ顔面ん!ァッアンパンマンっ「ボキッ」あだあああああああーー」



腹立ったから、こっちに向けている指を反対方向に曲げちゃった。てへ

なんなの?人の不幸を笑うなんて!脳ミソ沸いてんじゃないの?もう純おこだよ?激おこスティックファイナリティーだよ?



「高梨ぃいーー!大丈夫か?!その指誰にやられたああ?!これではドッジボール出来ないではないかぁ!!」


「佐々木大丈夫だからっ。いつもの純ちゃんと千賀君の戯れだから。落ち着いて、首ガクガクしすぎて

それこそ千賀君死んじゃうよ。」


「そうか!!いつもの戯れか!なら大丈夫だな!だが、あんまり心配かけるなよ?ガッハッハ!」


「ば、はなじで…ざざきッ」


「おう、すまん!!っておい!死ぬなぁ高梨ぃい!!」



体育委員長の佐々木猛ささき たけるは熱血すぎて人の話しを聞くどころか、突っ走ってしまうところがある。だが基本的に、良いやつだ。この前隣のクラスの女子泣かせてたけど。




「純ちゃん顔大丈夫?女の子なんだから、ほらこれで顔冷やしな。」



と言って濡れタオルを渡してくる、かっちんまじお母さん。あー、ドッジボールもう怖くて戻れねーや。



「何か女子のドッジボールすごいね。男より漢て感じ。もう純ちゃんここで見てたら。」



若干女子達を引き気味で見ている男子達、無理もないだろう。

オリャァア!ドゴオッ!ゴルゥア!とか聞こえるもの、体育じゃありえない音聞こえるもの。



「うん、女子達の戦いが終わるまでここいるわ。ありがと!かっち「どおおおしたああ純んんん!!」」


「うわうるさっ、てか被せてくんなや!」


「それでも漢かあああ!!そんな顔面でボール受けたからって、ヘコ垂れるなあああ!!むしろ何かそっちのが可愛くなったんじゃないかああ!?!」


「この熱血バカ殺していい?いいよね?てか漢じゃないし男だし!じゃなかった、れっきとした女だし!」



はぁ~この熱血バカと話してると疲れるわ。



あ、強子が4組の女子を潰しにかかっている。良かった~強子と同じクラスで、こりゃ2組勝ったな。




オオオオオオ!!!

白浜様ーーー!!!



おー男子の歓声もすごい、強子人気だもんな~。たわわな胸も揺れておるわ。ってか絶対そこ見て興奮してるよな男子、と呆れながら辺りを見回していた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ