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五月雨  作者: 高怜
第一部
6/9

花クソ様とゴリ先生

女子更衣室の中はとても賑わいていた。


「やば!今日4組となんて死ぬ!」「花見君と霧生君いるよね!」「こんな事なら可愛い勝負下着つけてくるべきだったぁーん」


とキーキー女子達が子猿のように喚いているが何のことだろう。てか学校に、勝負下着つけて来てなにするんだよ。



「純ちゃん知らないの~?入学式のとき4組に、超カッコいいイケメンが2人いるって大騒ぎだったじゃん~。」


「あー私入学式の時、かっちんの事ひたすらいじった後爆睡してたわ。てかそんなにイケメンならまた、かっちんが僻みだすよ。うける~」


「もう既に僻んでたわよ。4組と合同って聞いたとたん発狂してたじゃない。」


「アッハッハッハッハッハ!!!」


「そろそろ体育始まるわよ~。体育館行きましょ。」


「せやな。」






体育館に入ると、ある一角だけ女子の集団で埋めつくされていた。ははーん、あそこに花クソ様とやらがいるのね。人いすぎて顔見れねーわ。



「花クソじゃなくて花見だし。てかゴリ先生が集合かけてるのに全然聞こえてないよね。」


「平凡の癖に、人の心よんでんじゃねーよ!」


「だから平凡で悪かったな!てゆうか全部口に出てたよ!」





体育館に入ってきた私達に気づいて、千賀とかっちんが話しかけてきた。


さっきから集合かけてるのに、ゴリ先生こと合田先生の声が聞こえてないのかずっとこの調子らしい。




「ウルセーゴリラ!!!」「てめーは仲良くタイヤと遊んでろよ!」



ばっちり聞こえてんじゃん。ゴリ先生泣いちゃったよ?


あ、もう諦めたのね。適当に4組と2組の男女に別れてドッジボールを始めていいらしい。

まったく、先生なんだからもっと胸をはりたまえ!!そんなんだから、いつまでもゴリラゴリラ言われるんだ!



「じゅん、たぶん外見の問題だと思うけど。」



なるほど、まあいいじゃん!それでも生徒からは結構慕われてんだし。終わり良ければすべて良しって、あの劇作家も言ってるじゃん。



「最初2組の女子からだって。俺ら端っこで見てるからー。頑張れよ二人とも!!」


「へいよー。」






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