お昼ご飯とフランスパン
「恋の始まりは、晴れたり曇ったりの4月のようだ。まあ今は5月で、バリバリ雨降ってるけどね」
そう!またもや、かの有名な劇作家の名言を自分風に発言することを許してほしい。私の中でマイブーム絶賛中なのである。
いつもの3人+aを入れて、教室でお喋りしながらフランスパンを食べている。
いつもは屋上なんだけどね、生憎外は雨が降っていて今日の体育も体育館で4組と合同ドッジボールになってしまった。
5時間目だから、眠くならないように気張るぞ~!と1人奮闘していると強子が真面目な顔で話しかけてきた。
「純ちゃん最近どう??」
「最近ー?あー、毎日相変わらずハッスルしてるよ。ね、千賀君。おかげで寝不足な日もありますが」
「んん!おうなんだおッモグモグ、じゅんがうぐモグモグえばって「パンッッ!!!」いっってえええ!!」
「食べながら話さないって、いつも言ってるでしょうが!そしてまだあんた食べてる途中でしょうが!」
「じゅんが話しかけて来たんだろー?」
んん゛!イタッ!!フランスパンの端っこが歯茎に刺さった!千賀が何か言ってるけど、それどころじゃねえ!
こんな事なら焼きそばパンにしとくんだった!
「かっちん!へるぷ!へるぷ!うぉーたー!うぉーたーPlease?!」
「なんで最後だけ英語めっちゃ達者なの。はいはい、水ね。 だからフランスパンやめてた方がいいて言ったんだよ。それにさっきの会話、端から聞けば卑猥な事言ってるようにしか聞こえないから気をつけなよー?」
うぅ…お母さんだ。かっちんがマザーテレサに見える。かっちんこと、香取一男
いつも貶すような事言ってごめんね。私たちの中じゃ1人だけ平凡だけど、何だかんだお世話してくれたり、勉強教えてくれたり、お菓子くれるしほんと優しいよね、平凡だけど。
「聞こえてるから、平凡で悪かったな。てゆうか話戻すけど、最近ほんと活発になってきたよねアレ。」
「強子には負けるけど、私も千賀も顔面偏差値ケッコー高めだもんな~。あ、違うよ?かっちんが別に不細工て思ってるわけではなくてですね?」
「もういいから。てかこの子聞く気ないな。人を傷
つける天才だな。」
「自分不器用っすから。」
「不器用じゃ済まされないこともあるんだよ?!てか聞こえてるじゃんんん!!!」