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シリーズ「風を悼む」

重陽に咽ぶ

作者: 暇庭宅男
掲載日:2026/09/06

夜はうさぎの尾のように

少しずつ 少しずつ長くなる


遠ざかるような太陽の気配

長雨に 時折混じる秋風


あなたが逝った季節は

果たしてまた巡り来る



私だけを 私だけを ここに残して



霞のかかる心の向こう

あなたはきっと泣いてなんかいない


あの日と同じ笑い顔で きっとーーーー


ごめんなさい まだ私にはできません


長くなる夜に怯え 今も まだ 泣いています


いつか いつか いつの日か

あなたのように笑えるでしょうか


重陽に咽ぶこの喉も

いつかは痛みを飲み干すでしょうか

重陽は二十四節気から。太陽が昇るのが遅くなり日の入りが早くなる。秋めいてくるのはこのころからだろうか。そうして同時に、四駆さんの命日も近くなってくる。


四駆さんを偲ぶ会もおととしで解散となったので、去年からは作品を書くことでお墓参りの代わりにしている。


今年もまだ、私は泣かずにはいられないらしい。

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