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第67話 覗き魔法

 放課後のマッサージ屋に誰か入って来た。

 客と思わしき人は白衣を着た女の子だった。


「ヒロさん、あなたを物づくりクラブの勧誘にきました。今ならプロダクションへの紹介状を書けます」


 何だ勧誘か。

 そして続いてナース服みたいなのを着た女の子が入って来る。


「救護クラブに入って下さい。こっちはトリートメントの紹介状です」


 そして。


「瞑想至高クラブだ。俺の所へ入れ。インフィニティの幹部に会わせてやれるぜ」

「狩猟討伐クラブさ。一緒にハンティングしよう。マージンの狩猟チームに入れてあげられるよ」


「お前ら客でないなら出てげ」

「マッサージして下さい」


 物づくりクラブの女の子がウィンクして、そう言った。


「アイナ、出番だぞ」

「そんな」


 物づくりクラブの女の子はがっかりとした様子。

 色仕掛けなんかには乗らないさ。

 エッチまでオッケーというのなら別だが。


「勧誘なんかしても無理だぞ。どこにも入らん」

「ヒロ、どこかに入ってあげなさいよ。別に活動しなくちゃならないって訳でもないでしょ」

「駄目だ。こいつら揃いも揃って魔法の派閥の下部組織だ。俺はエロ魔法道を貫く。どこの下にも入らん。そうだクラブを作ろう。前に考えたシャワールームもクラブなら許可が出る」


 勧誘を追い出して、クラブ作りを始めた。

 アイナとモーラは誘うよな。

 後はトニアとロイドか。

 たしか5人いればクラブとして認められるはず。

 顧問は誰に頼もう。

 トニアは百合の花園をクラブとして承認してもらったよな。

 顧問は誰だろう。

 その人ならエッチも許してくれそうだ。


 トニアを探した。

 トニアは百合の花園の活動をしている最中だった。

 といってもエッチな活動ではない。

 狩猟のミーティングだ。


 顧問はなんとリリー先生だった。


「トニア、リリー先生がよく顧問になってくれたな」

「先生はよく理解されてますよ。なんでも女子校だったとか。こういのはありがちなんだとか」

「そうなんだ」


「先生、マッサージクラブを立ち上げたいのですが、顧問になってくれますか」

「活動内容を聞いてみない事には何とも言えませんね」

「活動はマッサージ及びエステです」


「エステは良いですね。先生もやって貰いたいぐらいです」

「じゃ顧問になってくれますか」

「いいでしょう」


「やった」


 そして、クラブの届けを出してシャワールームを作る工事を始めた。

 金貨50枚ほど掛かったが、こんなのは、はした金だ。

 メンバーを集めた。


「第1回のミーティングを始める」

「わたくしは忙しいので活動は出来ませんわ」


 とモーラ。


「師匠、私もです。百合の花園が忙しくって」


 トニアも追随した。


「幽霊部員でも別にいいよ。残ったのはアイナとロイドだな」


「私は今までと同じで良いのよね。女性の応対という事で」

「僕は女性をマッサージしたいな」

「ロイド、あきらめろ。だが、マッサージを学ぶと、ストリップバーの楽屋とかで、もてるぞ」

「ほんとう?」

「ああ、野郎で経験を積めよ」

「やるよ。マッサージマスターになる」

「じゃ、第1回はこんなところで」


 ロイドだけに残ってもらって密談を始めた。


「今回の工事で、部屋とシャワールームを、男性用と女性用に分ける訳だが。覗き穴を作ろうと思う」

「同志ヒロよ。その言葉を待っていた」

「だが、アイナは妙に勘が良い。普通の偽装ではまず無理だ」


「なるほどね。何か案があると見た」

「グラスファイバーという物がある。屈折率の違う物で細く糸みたいな物を作ると、曲がりくねっていても覗ける」

「それを魔法で再現するとなると氷魔法と水晶魔法が必要だね」

「それも一本じゃ駄目だ。何百と束ねないと」


「じゃ特訓だ」

「特訓は厳しいぞ」

「覗きの為なら平気さ」


「心配はもう一つある。俺は執行猶予がついている。ばれるとちょっとな」

「同志ヒロよ。心配いらないさ。罪は僕が被ろう」


 特訓はストリップバーで行われた。


氷の針(アイスニードル)水晶の針(クリスタルニードル)

「うん、アイスニードルをクリスタルニードルが貫いてグラスファイバーになっている」


「細長くするのは簡単だけど、曲がりくねらせるのは大変だね」

「頑張るんだ。ストリップが待っているぞ。エロパワーで集中だ」


 魔法がある程度形になり、ファイバースコープ魔法から、ストリッパーの局部がアップで見える。

 なんで覗きって興奮するんだろうな。

 店の中に入って堂々とガン見するよりエロい。

 ロイドも催したのだろう。

 魔法を中断して何度もトイレに駆け込んだ。


 マッサージ屋の工事が終わる頃にはロイドの特訓も終わった。

 新装開店の店に女生徒が来る。


「ロイド、準備はいいか。やれ」


 ロイドは頷くと魔法を行使した。

 ファイバースコープを覗くとシャワー室の中が映った。

 アイナに案内されて、女生徒がシャワールームに入った。

 アイナは何を思ったかタオルを掛けてのぞき穴をふさいだ。


 ちくしょう、アイナの勘の良さを舐めてた。

 アイナが男性用の部屋に入って来た。


「ヒロ、覗いたでしょ」

「なんの事かな」

「次にやったら、証拠を押さえてお仕置きよ」


 アイナが出て行く。


「同志ヒロよ。僕は諦めない。お仕置きなんて怖くない」

「仕方ないな。捕まったら、擁護してやる」


 ロイドが覗いたが、アイナは来ない。

 何でだ。

 もしかしてアイナの勘の良さは俺だけに発生するのか。

 愛ゆえにって事だな。


「ロイド、覗きもほどほどにな。被害者会にでも嗅ぎつけられたら大変だぞ」

「分かっているよ。でも辞められないんだ」


 こいつ、いつかエロで身を滅ぼすな。

 そうに違いない。


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