第60話 エッチの回数を誇りたい
「おやぁ、久しぶりぃ」
「ローニー先生、また竜化の呪物を作ってくれませんか」
「いいよぉ」
竜化を使う事はもうないだろうけど、お守りみたいなものだ。
「同志ヒロよ。金持ちなんだって。良い話があるんだ」
教室に戻るとロイドがくねくねしてる。
「なんだよ気持ち悪いな」
「ストリップバーあっただろ。あれが売りに出るらしい。買わないか」
ガイのストリップバーか。
あいつ金に困っているのか。
「幾らだ?」
「それがオークションが今日、開かれるらしい」
「へぇ情報通だな。誰でも参加できるのか」
「そこは問題ないみたい」
「誰の情報だ」
「ええと」
目を泳がせるロイド。
「はっきりしろよ」
「ダンサーのリッチェルちゃん」
「喋ってない事がまだあるだろ。すっきりしちまえよ」
「娼婦組合が買う予定なんだって。ダンサーを娼婦にする計画らしい」
「俺がオークションに行くと娼婦組合が敵になる訳か」
「まあそうだね」
「ふっ、面白い。一度裏社会と伝手を持ってみたかったんだ。エロい事できそうだしな」
「頼む。リッチェルちゃんを助けてよ」
「おう、任せておけ」
夕暮れになってロイドと二人、オークションの場に出向いた。
会場は悪そうな奴らが雁首揃えてた。
オークションの方式は、入札金額を最初に出す。
一番金額の少ない者が二番目に少ない者と戦う。
勝者が三番目に少ない者と戦う。
これが繰り返される。
最後に立っていた奴が落札できる。
もちろん負けても出した金額は帰って来ない。
貧乏人に優しくないシステムだ。
どうしょうかな。
金貨1000枚ぐらいは積めるけど、ガイに渡したくない。
銅貨1枚で参加するか。
「同志よ。大丈夫なのか。強そうな人達ばっかなんだけど。お願い、リッチェルちゃんの為にも勝って」
ロイドの語気は尻すぼみになっていく。
「ダンサーなら他の店に移れるだろ。なんでしない」
「店に借金があるみたい」
「裸で踊ってるぐらいだから、訳ありだと思ったけど借金ね。虫が好かないな」
「チームロイドとバー組合の闘士の方はリングにどうぞ。銅貨1枚と金貨10枚の闘いです」
どうやら出番のようだ。
「じゃ行って来る」
「本当に頼むよ」
「分かってるって」
リングに上がると、ラウンドガールみたいな女の子が出て来た。
練り歩き、俺の横にくると耳打ちする。
「試合が終わったら良い事しましょ。控室の鍵は開けといてね」
うっほー、いいね。
頑張るぞ。
一回戦は本当に大した事はなかった。
金縛りであっさり降参。
休憩の為に控室に引き上げる。
しばらくしてラウンドガールがやって来た。
「キスしてもいい」
俺は魔力感知とそよ風の手は常に発動してる。
女の子の口の中に高魔力が見えた。
口の中に大砲でも隠しているのか。
そんな事はないよな。
毒だろう。
キスするふりをして胸を触った。
快感を増幅させる。
ごっくんと女が毒を飲み込んだ。
魔力が関わった毒なら解毒も可能だ。
秘孔を打ち込み解毒する。
ついでに金縛りも。
さあエッチないたずらし放題だ。
ラウンドガールを脱がして手始めにぺろぺろ。
※済まない、ここから先は自主規制なんだな。
いやー、休息になったよ。
どの組織かは知らないが、ありがどう。
「次の試合が始まります。おおっと」
ラウンドガールは失禁してよだれまみれ。
目は白目をむいている。
ラウンドガール惨状を見て案内役が呆れたような顔をした。
「もてる男はつらいよな」
「そうですね」
それから8回戦ったが、似たり寄ったりだった。
ちなみにラウンドガールはあまり美人でない子が代役を務めた。
「コンティネントギャングの闘士の方、リングにどうぞ。金貨100枚の闘いです」
はげた中年の男がリングに上がる。
「坊主、なかなかやるな。無詠唱と拘束魔法の使い手か。だが、俺は食らわん」
「御託は良いんだよ」
開始の合図が鳴ったのでお触り魔法を飛ばす。
男はお触り魔法をパンチで潰した。
魔力感知はしているんだな。
基本だから、当たり前か。
これがないと風魔法には、やられっぱなしだからな。
地中からの攻撃なんてのも、魔力感知がないと避けられない。
男はにやりと笑うと、炎の鞭の魔法を発動した。
お触り魔法を秘孔に触らせない様に迎撃している。
秘孔魔法の事がばれた訳ではないんだろうが、戦いの勘という奴だろうな。
仕方ない。
秘孔魔法・爪死弾で霧散拳を放つ。
炎の鞭は霧散した。
「何をやった。消去魔法にしては飛んで来るスピードが速すぎる」
「何でしょうね」
「ええい、炎の鞭」
「秘孔魔法・爪死弾、連続撃ち」
男は金縛りになった。
「ふんっ」
金縛りを振りほどいたか。
仕方ない。
秘孔魔法・滅魔点穴からの秘孔魔法・金縛り拳。
かなり手の内を見せてしまったな。
「降参だ」
「あんた強かったよ」
中年の男がリングを降りる。
「最後になります。娼婦組合の闘士の方どうぞ。金貨200枚の闘いです」
上がってきたのはじじいだった。
だが、殺気みたいな物が半端じゃない。
「小僧、千人からは殺しているだろう。運が悪かったな。わしは万だ」
盗賊を千人ぐらいは始末したが、人数を誇る気はない。
誇るならエッチな事をした女の数を誇りたい。




