第47話 エッチでリラックス
くそう、ハズレだ。
本部と思われた施設は薬草畑だった。
塀の上に立った時にはっきりと分かった。
一面に緑が広がっていれば誰でもそう思う。
だが、教団の人間が眼下に沢山、居る。
施設の外にも沢山。
つまり侵入がばれて囲まれてしまった訳だ。
俺自身に隠蔽魔法を掛けてはいるがロープは隠しようがない。
俺のランクがFでなければ10メートルのロープぐらい隠蔽できるのに。
俺の隠蔽魔法の範囲は2メートルが良い所だ。
塀の上の幅は10センチぐらいしかない。
戦うには不安定な足場だ。
塀の上を走り回るなんて事も出来ない。
俺は思い切ってロープを滑り降りた。
足に痛みが走り、手の皮が焼ける様に熱い。
Cランクのポーションを飲む
ずる剥けた皮が治り、痛みが治まった。
流石Cランクポーション。金貨25枚の価値はある。
さてと、戦闘開始だ。
そよ風の手が4本と、俺の手が2本、計6本の手が秘孔魔法・滅魔点穴と秘孔魔法・金縛り拳を突きまくる。
もちろん金縛りは心臓だ。
「風を近づけさせるな。僅かに髪の毛が見えるはずだ。目をこらせ」
対策は周知済みって訳ね。
秘孔魔法・爪死弾に攻撃を切り替えた。
魔法の雨を丁寧に潰し、着実に教団員の命を奪っていく。
だが、反射神経が良い奴がいて、そいつは弾を手の甲で弾く。
しぶといな。
もっと早い攻撃をしないと。
弾を爪の形にしたから風の抵抗を受ける。
髪の毛の形にしたら早くなるかな。
秘孔魔法・針死弾だ。
散弾にしよう。
3つ同時に一つの筒で発射する。
思考加速がなければ制御できないところだ。
透視眼鏡魔法と空気嫁で鍛錬しまくったのがプラスに働いている。
針の様に細くした魔法が、教団員に突き刺さり始めた。
反射神経が良い奴もこれには対抗できない。
リロードがめんどくさい。
今やっているのは俺の髪の毛を一センチぐらいにカットしたのを袋に入れている。
それを摘まんで出して使う訳だ。
そよ風にたくさん髪の毛が入ると敵に分かりやすいし良い事が無い。
理想はそよ風の髪一本に対して1本だ。
それを一度に三つ同時に作るのは難しい。
もっと髪の毛を長くして束から抜き出す方が簡単かも。
仕方ない。
散弾ではなく単発にするか。
教団員の死体の山が出来る。
俺は向かって来る全員を殺した。
そして、手を挙げてこちらに近づいてくる教団員が一人。
「泣き言を言う為に来たんじゃないよな。お前達は皆殺しだ」
「本部の場所を書いた紙を持ってきた」
そう言うと教団員は覆面に挟んだ紙を抜き取り落とした。
そうか、死ね。
教団員を殺して紙を拾う。
神には地図とここで待つ教主と書いてあった。
畜生、確実に罠だろうな。
だが食い破ってやる。
目につく教団員は居なくなった。
この施設はもう良いだろう。
次の目的地も決まっているしな。
施設から離れ、小休止を取る。
携帯食をかじり、水筒の水を飲む。
鏡を見れば、たぶん俺の顔は殺気に満ち溢れているのだろう。
いかんな。
思い詰めていると成功率が下がる。
リラックスだ。
空気嫁を発動。
幻影のアイナは美しかった。
染み一つない肌。
そう言えばほくろもないな。
たしか腕にはあったはずだ。
混浴したときおっぱいの下にもあった。
イメージと本物はこんなにも違う。
下生えもなんか違う、こうじゃなかったはずだ。
おっぱいの大きさも本物は左右で少し違うはず。
俺ってこんなにもアイナの事を覚えていたんだな。
アイナの怒った顔や笑った顔、馬鹿をやって呆れられた顔が思い出される。
居なくなるとこんなに寂しさを感じる。
パオーンの元気がなくなった。
空気嫁と戯れる気分になれない。
本物のアイナを取り戻すんだ。
そして思う存分隅々まで体を脳に焼き付けよう。
二度と忘れる事がないように。
よし、リラックスできた。
殺気は治まったはずだ。
行くぞ、教団の奴らめ。
絶対に許さない。
おっと、モーラを忘れているのは酷いな。
モーラの空気嫁を出す。
そよ風のおっぱいでぱふぱふする。
助け出したら本物でぱふぱふしてもらうんだ。
よし、やる気倍増。




