第43話 鍛練用オナホ
「麻薬工場の撲滅に協力して下さいまし」
「私からもお願い。何人か知っている生徒が行方不明なの」
モーラとアイナからお願いされてしまった。
だが、手掛かりがないとな。
前に工場を襲撃した時に教団員を全員殺さなければよかった。
失敗だな。
だけど俺は拷問なんぞできん。
相手が女ならエロい拷問しても良いが、野郎はやりたくない。
ランクブレイクを使っている奴らがみんな協力的ならいいんだが。
ランクブレイクの需要はあるから、手を出す奴はいるだろう。
工場に行く奴も増える一方だと思う。
困ったものだ。
俺は生産科にお邪魔した。
「今度は何を作ってほしいのかな」
「そのなにだ。オナホを作ってほしい」
「オナホってなんです」
オナホの説明をした。
「それはちょっと」
「ちっちっちっ、ただのオナホじゃないんだな。魔力を循環出来るように作るんだ。そうすると魔法のもろもろが鍛えられる」
「作るの嫌だなぁ」
「製作者の名前を出さずに売れば良い。俺のマッサージ屋で売ってやるよ」
「それなら良いか。ところで魔力を循環する魔法は何?」
「無いのか」
「無いね」
「魔力操作は基本だと思ったんだがな」
「魔法って魔導書を読めば使えるから」
「ちなみに魔道具はどうやって作るんだ」
「簡単に言うと魔法陣を刻んで魔石と繋ぐ」
「魔法陣を刻まないで魔石と導線だけで魔道具を作れないか」
「なるほどそれが循環の魔道具か。魔法陣を刻まない魔道具なんて考えた事がなかった」
「作れそうか」
「なんとかなると思うよ」
麻薬に変わる物はできた。
後は工場を直接潰す事だな。
手がかりは成績が行き詰っていて魔傷のある奴だ。
隠蔽魔法を掛けて尾行すれば良い。
だが、どこかで気づかれるだろう。
そこでだ。
発信機を作りこそっと付ける。
発信機は簡単だ。
呪いを掛ければ、呪いを掛けた主と呪いは魔力で繋がっているから、跡を追えばいい。
魔力感知を極めた俺にしかできない技だ。
仕掛けた売人の一人が街を出た。
ビンゴだろう。
跡を辿り工場に着いた。
隠蔽魔法を使い中に入る。
前は麻薬の作り方なんか観察していなかったから、今度は少し観察してみる。
セックスをしている奴がいるのは相変わらずだった。
セックスしている奴はそれが終わると麻薬の調合を行う。
魔力を麻薬製造につぎ込んでいるのが分かった。
それと材料のモンスターの脳みそだ。
これが経験値の代わりらしい。
なるほどね。
そうやって作るのか。
作り方は分かったから、もういいや。
色魔教団の人間の心臓を金縛りにして殺した。
何人か金縛りや石化するのを忘れない。
モーラに連絡して、後始末を頼んだ。
これで尋問はモーラの部下がやってくれるだろう。
それから、全部で15の工場を潰した。
もれたのもまだ幾つかあるだろうが、大部分は潰せたと思う。
さて、お楽しみタイムだ。
「二人で裸になって股間をすり合わせてほしい」
「それはいくらなんでも無理ですわ」
「そうよ、そんなハレンチな事はできないわ」
待てよ。
本人がいるんだから。
「魔力感知、幻影、思考加速」
二人の裸の幻影が現れてくんずほぐれつする。
「いやらしいお顔ですわ」
「きっと私達二人の幻影を出したのよ」
「サウンドスタート、振動刃」
「あんっ」
「お姉様。そこっ」
太鼓から二人のあられもない声が聞こえる。
「なんて恥ずかしい声を出すのよ。氷の槌」
「ちょっと待て。二人は立っているだけで良いんだ。それぐらい良いだろ。うぐっ」
「今回のはちょっとですわ。風の鞭」
「あばばば」
結局、ボコボコにされた。
いいじゃん、百合映像を作ったって。
幻影魔法を録画出来ないかな。
出来ないんだろうな。
「あれっ、おとりこみ中だったか」
「何、マッサージか」
「あれを買いに来た。ランクエレクション」
「それはなんですの」
「私も初めて聞いた」
「女には関係ない。ぶっちゃけるとオナホだな。はいよ、銀貨1枚」
「おう、ほんとこれを使い始めてから魔法が良くなった」
「そうだろ。自信作だ」
「形を見たら用途が分かったですわ」
「もしかしてあれなの」
アイナの顔が真っ赤だ。
「あれって何だ」
「あれよあれ。お猿さんになる行為」
「そうだ。女性用も作らないと」
「私、売らないわよ」
「トニアに渡して、百合の花園で売って貰おう」
女性用だと振動の機能はつけないと。
名前はランクカムだな。
処女用はマッサージ器の形で、非処女用はディルドだな。
しかし、魔力を通す導線をコイルにしただけで循環が再現できるとはな。




