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第39話 魔力アップ・ル・パイ

「学園祭だって。ヒロは何かやるの?」


 3日ぶりに出た授業の合間にアイナにそう言われた。


「そういう話はどっからも掛かってないな。もしかして俺ってぼっち」

「だってクラスの出し物決める時にも居なかったじゃない」

「そうだったな。クラスの出し物は何だ」


「アップルパイの模擬店よ」

「うーん、協力してやりたいのは山々だが、出来る事がないな」

「あるわ。アップルパイの生地にマナ・ポーションを混ぜるのよ」

「おいおい、金貨3枚のマナ・ポーションをドバドバ使うのか」


「ばれなきゃいいのよ。食べた人は気にしたりしないわ。これで売り上げトップは間違いなしね」

「ただみたいな原料で作れるから作るのはいいんだけどな」

「頼み事をするんだから、1回エッチな事をしてもいいわよ」


「本当か。やった。試してみたい事があるんだ」

「恥ずかしいから、どんな事か聞かないけど。手加減してね」

「おう」


 モーラ邸にこもってマナ・ポーションを1000本作った。

 これだけあれば模擬店に足りるだろう。

 そういえばマナ・ポーションってどんな味なんだ。

 飲んでみるか。


「酸っぱい味がするな。そことなくミントも混ざっているような」


 アップルパイに合うかどうかは分からないが、独特な味になる事は確かだ。

 学園に帰ると模擬店は出来上がっていた。

 木枠の屋台に魔力アップ・ル・パイと書かれたのれんが掛かっている。


「おい、ゴキブリローパーが来たぞ」


「秘薬を持ってきた」

「まさかお前の汁とか入ってないだろうな」


「ヒロはそんな事しない。最近は改心したんだから」

「アイナ、良いんだ。俺が悪かったんだから」

「アイナさん、目を覚まして下さい」


「分析でも何でもしなさいよ。そのかわり怪しい物が入ってなかったら謝るのね」

「絶対入れているはずだ。よこせ。体液が入っているなら呪いが掛かるはずだ。痒み(イッチ)。どうだ、痒くてたまらないはずだ」

「平気だが」


「ほら、ヒロに謝りなさいよ」

「なんでアイナさんはこんな奴に。認めないぞ。ふん」


 俺のアンチが一定数いるようだが、もしかしてアイナかモーラのファンクラブか。

 なるほどね。

 すまんな、アイナとモーラは俺の物だ。

 譲るつもりはない。


 魔力アップ・ル・パイの試作品が焼き上がった食べてみる。

 リンゴに酸っぱさが多少加わったところで味に大差はないんだな。

 ミントっぽい味もアクセントになっている。

 材料費が金貨3枚以上を銅貨数枚で売るなんて、なんか間違っている気もしたが、お祭りみたいなものだからな。


 学園祭当日になった。

 俺は何もやる事がないので、椅子に座って透視眼鏡魔法を発動。

 道行く女の人を裸にして眺めていた。


「きゃー」


 悲鳴が上がる。

 駆け付けると学園の男子生徒が暴れていて、女子生徒が多数裸に剥かれていた。


 こいつ、オークになった夢でもみているのか。


風の刃(エアカッター)


 俺の他に駆け付けた男子生徒がいて、暴れている奴に向かって魔法を放った。

 魔法は体表で弾かれた。

 魔力が体表で渦巻いているのが見える。

 結界魔法と同種の能力のようだ。

 とにかく魔法は効かないって事だろう。


「そこまでにしとけ。秘孔魔法・金縛り拳」


 俺は金縛り拳を打ち込んだ。


「がるるる」


 男子生徒は唸り声一発。

 金縛りを解いた。


「仕方ない、秘孔魔法・滅魔点穴」

「がる?」


 男子生徒から魔力が抜けていく。

 魔力が抜けたが、人間は倒れこんだりしない。

 少しだるくなる程度だと思う。


「今度はどうかな。秘孔魔法・金縛り拳」


 秘孔魔法・金縛り拳をもう一度打ち込む。

 男子生徒は金縛り状態になった。

 やっぱりな。

 怪力は魔力を使っていたのか。

 今度から金縛り拳は滅魔点穴とセットで運用しよう。


 これで終わりかと思ったら、他の場所でも騒ぎが起こる。

 原因は暴れていた生徒だった。

 そんなのが十数件。

 俺は全てを鎮圧した。

 何かあるんだろうな。


「あなたの罪を七割許します」


 被害者会の会長からそう言われた。


「お前ら、顔が広そうだよな。騒ぎの原因を何か知ってないか」

「騒ぎを起こしたのは全て伸び悩んでいる生徒です」

「分かった。誰かにそそのかされて、禁断の何かに手を出したんだな。その何かについてはないか」


「ありません」

「そうか。何か分かったら知らせてくれ」

「ええ」


 さてと、アイナとお楽しみだ。

 アイナをマッサージ屋の寝台に横たわらせ、お触り魔法を発動させる。


 そして、空気嫁を作る。

 お触りの手と空気嫁を通じてアイナと俺は互いに魔力を循環させた。


「なにこれ。何か変」

「気分が悪くはないだろう」

「ええ、不思議な気分」


 循環は太く速くなり、俺はお触りの手に振動を付与。


「あんっ」


 俺の空気嫁も色んな運動で稼働。


「ぐぎぎっ。我慢だ」


※二人とも別世界に逝ったんだな。


「何か強くなった気がするのよ」

「俺も境界を超えた気がするんだが、鑑定石では分からない。何か分かったら知らせてくれ」

「ええ」


 一人で気持ち良くなるより、やっぱり二人だな。

 でもセックスする気はない。

 この世界、避妊技術がないからだ。

 まだ、結婚には早いと思う。

 空気嫁でも十分だ。


 ちなみに学園祭の売り上げはトップを記録した。

 金貨3枚を銅貨数枚で売ればそうなるよな。


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