表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/74

第27話 くんかくんか

 波乱の演習旅行は終わった。

 学園に帰ると学園長に呼び出されたので、仕方なく園長室の扉をノックする。

 お小言でなければ良いのだが。


「入りたまえ」

「失礼します」


「君のおかげで、色魔教団の魔の手から学園を救う事ができた。礼を言わせてくれ。ありがとう」

「用事はそれだけですか」

「それで、褒美が出た。EXP・ポーションだ。飲みたまえ」

「頂きます」


 赤いEXP・ポーションを一気に呷った。

 鑑定石も用意してあったので触る。


 魔力、17436年。階級F。余白0。

 覚えている魔法がそよ風(ブリーズ)呪いの藁人形カースドストロードール魔力感知(マナセンサー)調合(ミックス)点火(イグニッション)振動刃(バイブブレード)人除けエクスクルードピープル隠蔽(ハイド)思考加速(オウトアクセル)幻影(イリュージョン)


 階級がFから上がってない。

 モーラに貰ったのも上がらなかったな。


「ランクは上がらなかったようです」

「君は階級限界がFなのか、それはなんと言うか」

「慰めの言葉は要らないですよ。魔法は10個覚えていますし、戦えています」

「そうか、満足しているなら何も言うまい。限界の壁を超えた者の話は聞かないが、何か情報が入ったら教えよう」

「これで用は終わりですか」

「そうだ。授業に戻りたまえ」


 俺の限界はFだったんだな。

 モーラに貰ったポーションも欠陥品じゃなかった。

 モーラに貸しを作って取り立ててしまったが、悪い事をした。

 後で埋め合わせをしておこう。


 リリー先生の所に顔を出した。


「先生、生産科の先生に伝手はありますか」

「何か作らせたいの」


「ええと俺の魔法が地味なので派手にしようかなと」

「魔法を派手にするなんて聞いた事がないわ」


「そよ風で手の形を作っているんですが、風って見えにくいですよね」

「そうね」

「風に何か混入したらどうかなと」

「なるほど気体を入れるのね」


「何か良いのがありますか」

「マナ鑑別薬が良いかも」

「それはどういうものですか」

「魔力に反応して、光るのよ」

「おお、恰好良いかも」

「人体に害もないし、吸い込んでも平気よ。ただ、常温だと液体なのよね。温めれば気体になるけど」

「まあ見せ技ですしね。ひと手間掛けてもいいでしょう」


「見せ技っていうと皆に見せるのよね。私もあなたの魔法には興味があったの。協力してあげるからじっくり見せて」

「ええ、構いません」


 マナ鑑別薬を貰い、修練場に行く。

 修練場では自主練している生徒が沢山いた。


「先生が相手して下さい」

「いいわよ。じゃ、行きます。火球(ファイヤーボール)


点火(イグニッション)。炎でマナ鑑別薬を温めてと。駄目だ遅すぎる」


 火球の魔法に素手で秘孔魔法・霧散拳を施した。


「すいません。気化に手間取って失敗しました」

「そうね。霧吹きで吹いたらどうでしょう」

「気化しないと下に落ちてしまわないですか」


「今度はそちらの準備が終わってから、魔法を撃つわ」

「では、点火(イグニッション)


 小さい金属皿に入ったマナ鑑別薬が気体になる。


魔力感知(マナセンサー)そよ風(ブリーズ)呪いの藁人形カースドストロードール

「そよ風が手の形になっているわ。じゃ行くわね。火球(ファイヤーボール)


 光を纏ったお触り魔法が火球に向かって飛び、当たる。

 秘孔魔法・霧散拳で火球は消えた。


「そよ風でファイヤーボールが消えるのね」

「少しは俺の魔法が理解出来ましたか」

「魔力を使って魔法に干渉するのよね」

「はい、その通りです」


「マナ鑑別薬を一瞬で気体にするのは、焼けた石を持っておくのはどうかしら。掛ければ一瞬で気化するわ」

「じゃ、魔道具ですね」

「ええ、カイロの魔道具を改良すれば、いけると思うわ」


 リリー先生の伝手で蒸発器を注文した。

 一週間後。

 一瞬で薬を気化させる魔道具が出来上がった。


 俺はマッサージ屋にアイナを呼び出した。


「新技だ。協力してくれ」

「何なの。エッチな事じゃないでしょうね」


「模擬戦だ」


 エッチな模擬戦だけどな。

 薬を気化して両手と舌の形をしている風が光を放った。

 思考加速も発動。


「スタートだ」


 光る手がわきわきしながらアイナに迫る。

 アイナは手を叩こうとした。

 叩かせるか。

 逃げ回る手と舌。

 おっぱいにタッチしてやる。


 そよ風が見えていると迎撃は容易い。

 上級者は魔力感知で見えているので、今のアイナと同じ条件だ。

 良い訓練になる。


 両手はフェイントで舌が本命だ。

 おっぱいを舐めるんだ。

 素早く阻止された。


 ふむ、なかなかエッチな悪戯が出来ない。


 3対2なのだが、こっちは捕まったら一発アウトだ。

 俺の方が若干不利だ。

 あと一つぐらいは、そよ風の何かを増やせそうだが、何が良いだろう。

 パオーンは駄目だ、怖い。

 痛くないのなら膝だな。

 鼻の頭も捨てがたい。


 鼻の頭でやってみるか。

 鼻の頭を追加した。


 両手と舌がフェイントで、おっぱいに迫る鼻の頭。

 ダッチダウン。

 鼻がおっぱいに押し付けられる感触。

 楽しくないな。

 絵面はエロいが、感触はエロくない。


 くんかくんか、フローラルの香り。

 呪い恐るべし匂いも再現するとは。

 呪いの藁人形って熱も感知するらしいから、匂いも嗅げるのも頷ける。


 股間にそよ風の鼻を押し付ければ匂いが嗅げるのか。

 匂いフェチという訳ではないが、そういうのも有りだな。


「痛っあ」


 アイナにそよ風の鼻を潰された。


「エッチセンサーが反応した」


 さいですか。

 まあ良い。

 4つまで物体を動かせる様になった。

 戦う時は手を二組っていうのが順当だろうな。

 感覚は両手と両足に同調させよう。

 これでかなりの戦力アップになるはずだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ