5/6
絶望の足音4
「お母さん達元気にやってるかな。」
俺は馬車を借りて村に向かっていた。道中はもちろん獣道で、獣に出くわすことは多々あった。
しかし、それでもセイバー諦めず……なんてことはなく秒殺で倒して進んでいた。(流石に瞬殺とはいかない)
昼間は鼻歌を歌いながら進み、夜は結界を張って馬車を止めて休んだ。
「夜の寝る時間が唯一の救いのはずなのにな…」
夜寝てしまうと、リナのことで悲しんでいる両親が夢に出てくるのだ。
「はあ、何ていう悪夢だよ。」
そうやて精神を削りながら俺は進んで、村にたどり着いた。