――SF――
ある日、同級生に聞かれた。
「ナァ、おまえってさァ、Sなの?Fなの?」
「……え?」
何の事? SかMではなくて?……あっ、胸のカップサイズ?…………って俺、男ぜよっ!!
勿論、女性であってもあり得ないサイズである。
突然おかしなことを言ったて来たのは隣の席の田中だ。こいつは、よく他人をからかって遊んでいるかわいそうな奴だ。
そして俺は、こいつの扱いはすでに熟知している。
無視すれば、やたらしつこく絡んでくるので、適当に答えてから、その後でこいつの言う言葉を肯定してやればいい。するとすぐに興味を失い、立ち去っていく。
今日もそうなるはずだった。
…………だが、
「マジか!!助かったぜ!どちらでもないって言われたらどうしようかと思っていたんだ!」
しまった!そういう返し方があったのか。だが、助かったってどういう事だろうか?
SとかFって何の略なのだろうか?
そしてなぜ、周囲の景色が真っ暗に……!?
「俺たちの船にようこそ!!俺たちは君を歓迎するよ!」
電気が付き明るくなると、そこは宇宙船のデッキの中だった。
そこにいたクルーはというと、佐藤、鈴木、高橋、伊藤に田中を加えた、いずれもクラスメートの五人だった。
えっ!?俺、拉致されたの??
俺の名前は、山田太一。ごく平凡なありふれた名字の高校生だ。
突然連れてこられた船(宇宙船)のデッキからの視界の先には、果てしなく銀河系がひろがっている。
夢なら早く冷めてほしいのだが、これから一体どうなるんだ俺。
思いつきでちゃちゃっと書いてみたけど、これ連載開始してもいいのかな・・・・・・いいのかな???