閑話:アッチのおみせやさん
こんにちは。
ぼくは、アッチでちゅ。
ちゅきなことは、だるまたんがころんだ と おみてやたんごっこ でちゅ。
いつもは ヒロくんだけど、きょうは おとうとの ぼくが、とうじょう ちまちた。
(ヒロくんとは かおが ちょっくり でちゅ。ちゅきな たべものは ぜんぜん ちがいまちゅ。)
なんでかっていうと、ぼくと おかあちゃんが、あたらちい ヒロくんの ちゅごい ところを はっけん ちたから でちゅ。
じゃあ、ちゃっちょく、いいまちゅね。じゃじゃん!
なんと、ヒロくんは、おみみが ちょう きもちいい のでちゅ!
―― ちょれは、あるひの ことでちた。
たまたま、ヒロくんの おみみを ちゃわった おかあちゃんが、
「ヒロくんの おみみ、めっちゃ きもちいいな!」
と いいだちたのでちゅ。
「この てきどな やわらかさ! うすさ! ふんわり なめらかな はだざわり!」
「おれも じつは そう おもってた」
ヒロくんは ほめられて うれちちょう。
ぼくも ちゃわって みまちた。
「ほんとだ! ヒロくんの おみみ、きもちいい!」
おかあちゃんの いうとおりでちた。
「ねえねえ、ぼくのは?」
「うーん……」
おかあちゃんは ぼくの おみみを ちゃわって かんがえまちた。
「そうやなぁ…… やわらかいし、きもちいいのは きもちいいんやけど…… ちと ボリュームが たりんかな。もうちっと おっきくならないと」
ちょっと ざんねん…… とかじゃ、ぜんぜん ないのでちゅ。
「とにかく ヒロくんの おみみは すごいわ! まさに ひゃくまんドルの おみみ!」
「ひゃくまんドル って?」
「アメリカの おかね 。にほんえんに なおしたら、ええと…… いちおくえん くらいかな」
いちおくえん!
ヒロくん ちゅごいでちゅ!
「じゃあ おみみ うれば 、おれ、おおがねもち だね!」
「うーん。うるのは えぐい から、1かい 150えん くらいで さわれる ビジネスにしたら?」
「うわー! めっちゃ にんきが でたら どうしよう!」
「うむぅ…… さわらせすぎで かたくなっては どうしようも ないからな。
ふだんは イミテーションを うって、とくべつな おきゃくさんにだけ 1かい 1まんえん くらいで ほんものを さわってもらったら どうだろう」
「やまほど ボト○マン かえるね! あと おうちと くるま も 100だい かえるね!」
「そうやなー。みみだけで いきる おとこ ヒロくん」
ヒロくんと おかあちゃんが おおわらい ちまちた。
ちょうか。
じゃあ ぼくは ヒロくんの おみみやたん になろう。
「いらっちゃいまて、いらっちゃいまてー」
「はーい。アッチくん、なにやさんですか?」
「ヒロくんの おみみ うってるよ! こっちが レモンあじで こっちが オレンジあじで こっちがリンゴあじ だよ! レインボーあじも あるよ」
「うわぁ、おいしそう! ぜんぶください! …… て、たべるんかーい!」
「おいちいでちゅよ」
「ふむ…… もぐもぐ。なるほど、グミとマシュマロの ちゅうかん だな」
とれ めっちゃ おいちちょうでちゅ!
―― こうちて、ヒロくんは まいにち、ぼくと おかあちゃんに おみみを ちゃわらててくれるように なりまちた。
おちまい!




