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【詩集】Shangri-La

風に消えた赤い風船

作者: 野鶴善明


 おさげ髪の君

 卒業証書を胸に抱え

 瞳を伏せる君の後ろで

 赤い風船がそっと飛んだ

 子供がはしゃいで

 追いかけた


 約束もしていないのに

 約束をした気がしてた


 風にさらわれた

 赤い風船

 恋といっしょに

 飛んでいった



 自転車を止めて

 おしゃべりをした

 いつものベンチも

 今日が最後

 たわいもないことばかり

 話したけど

 光を見た気がしてた


 さよならは言わないよ

 口にすればつらくなるから


 風に舞った

 赤い風船

 高く 高く

 どこへ行くのか


 風にさらわれた

 赤い風船

 遠い昔の記憶のように

 消えていった


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