剥がす
掲載日:2019/12/06
さてよ、
生に塗料を塗る行為を中断せよ
なぜならば
此処は
いま此処だから
それに時は
いま此のとき
だから。
よるのすきまに
かがやいた
ろくさあぬの
ひとみ美しや
さくら色した
電気椅子の座
緋色の狒々は
月におののく
ありがたし
ありがたし。
柔らかな皮膚は
ゔぁんぱいやを
むしろ家畜化す
るのであろうし
。
でも
それだけではなく
ことばはただの
スティグマとエニグマでさあ、
なあ
ろくさあぬ
固着したわたくしの表面の
うす莫迦にかわいて
こびり
ついた
かびだらけの塗料を剥いでくれ
ないか
わたくしは、
生そのものを
露呈さしたいのでさあ、
さてよ、
えびす
夷狄と
ゆだの
赤裸々
ひたひたと
しろく紅く
ふる雨滴の
せかいを唯
いっぴきの
みずまぶれ
のいきもの
とするさま
うつくしや
、
さてよ、
あめつちを
わかつ
ないふをてのひら
に
ひとは
あてて
うまれてきたと
しろしめすは
たなごころに
はしる幾千の傷
無痛のわだち
無数のきざし
うんめいせん
も
せいめいせん
も
さあれ
さあれ
さながら
さろめの
しめすは
わがみの
ならくへのみち
うつくしき
路上の女神
みだらにおどり
ふふ
かみしろしめす
なれど
ときはながれる
おしろがみえる
むきずなものなど
どこにあろ
無のキスを有に帰す
男と女よれば
ひばな
さくらさく、
さてよ、
了。




