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第42話 謎の人工物

祝!!

なんと本日で1周年を迎えたらしいです。


1年も連載しているとは思わず、時間の流れが早いですよね。

これからも

『くぁwせdrftgyふじこlp』え? ちょっと待って。 俺のスキルが文字化けしてるんだけど!?

をよろしくおねがいします。


■追記

・2020-09-08:探索日数を変更につき修正

 『マリーディア海蝕洞』2日目の探索。


 気力は十分回復して多少の疲れは取れたものの、万全という状態ではない。


 ふかふかなベッドがあるわけではなく、寝る時はゴツゴツした床で寝たため体が痛いし眠気も少しある。


 当然みんな仲良く一緒に睡眠をとれるわけもなく、悠斗とアルマ達3人は2人ずつの交代制。


 といってもふじこだけはスヤスヤとしっかり睡眠をとっている。


 幼女に夜番なんてさせるはずもなく、夜はいい子が寝る時間だからだ。


 眠気覚ましと朝ごはんの確保としてウォールクラブを狩り、朝食を食べ終わる頃には目は冴えている。


「さて、最深部目指して今日も頑張りますか」


 改めて気合を入れ直した悠斗達はまだ見ぬ最深部目指して今日も進んでいく。


 隊列は先頭から悠斗・アルマ・ニーナとふじこ・レイの順番だ。


 唯一バックラーを装備している悠斗を先頭に、打ち漏らしをアルマが処理をして、ニーナの補助魔術とふこじの『みずてっぽう』で援護。


 レイは最後尾で後方からの挟み撃ち対応だ。


 すぐ調子に乗る悠斗には言ってないが、アルマ達も実は悠斗とふじこがパーティーの加入してから助かっているのもある。


 アルマもレイもアタッカーであり、ニーナは後方支援の立ち位置。


 盾を装備した者がいなかったのだ。


 それでもアルマとレイは他の同ランク冒険者と違い、1歩も2歩も先をゆく戦闘力を持っているため、そこにニーナの補助魔術があれば王都近辺で敵わない魔物はいない。


 しかし、盾持ちがいなかった故に慎重に行動しなければならなかった所に悠斗が加入。


 最初は当然観察対象ぐらいの感覚であったが、初心者ダンジョンから戻りハインに鍛えてもらった悠斗はアルマ達も眼を見張るぐらい強くなっている。


 だからこそ危険と分かりつつも『マリーディア海蝕洞』へと行くことができたのだ。


 もし悠斗が初心者ダンジョン攻略前の強さであったなら、アルマ達はここへ来ることに反対しただろう。


 こうして深部へ進んでいく悠斗達。


 道中現れる低級魔物やサハギン、どこから来たのか群れからはぐれたゴブリンなど討伐しながら進んでいく。


 悠斗はふと立ち止まると疑問に思っていたことを口にする。


「なぁ……」


「どうしたの?」


「もうへばったのか?」


 アルマは純粋に疑問をもち、レイは煽り、ニーナとふじこは首を傾げている。


「いや、そうじゃなくてさ……ここって危険だから誰も近づかないんだよな?」


「ええ、そうよ」


「自分で言うのもアレだけどさ、俺達って下から数えた方が早い低ランク冒険者じゃん?」


「まあ……そうね」


「それがどうした?」


「いや、アルマ達が弱いと言ってるわけじゃないんだ。俺とふじこを除けば強さは今のランク以上だと思うけど、単純に経験と信頼が足りないからまだこのランクだと思ってる」


「それで?」


「何が言いたい? もったいぶってないで早く言え」


 アルマとレイの圧力に負け、思った事を口に出す。


「想像していたよりもここ……簡単じゃね?」


「「「……」」」


「……ついに真実へたどり着いてしまったのね」


「気付いてしまったか……」


「えっ……みんなはもうとっくに疑問に思っていたのか?」


「当たり前じゃない」


「言ってしまえば始めてサハギン達と戦った時から思っていたぞ」


「そうですね~。ハッキリ言って今の所雑魚しか出て来てないです♪」


「なんだよも~それなら早く言ってくれよ。ずっと気持ち引き締めてたのにさ」


「ふふ、ごめんなさい。悠斗がどこまで出来るようになったか見てみたかったのもあったのよ」


「パーティーに加入したといっても、然程時間はたってないだろう? 悠斗の実力を見てみたいのもあったのだ。……もちろんふじこちゃんは例外だがな」


「そうですね~♪ 以前よりもずっと強くて頼もしくなりましたよ」


「うぇへへへ。そんな褒められると照れるじゃねぇか」


 思っていた以上にアルマ達から褒められて調子に乗る悠斗。


 しかし、そんな悠斗を見て注意を促す。


「こらっ調子に乗らないの。そういう風になると思ったから言わなかったのに……」


「アルマの言うとおりだ。悠斗、お前はすぐ調子に乗るからな」


「すみません……調子に乗りました」


「まあしかし、私達がこの洞窟に閉じ込められているという事実には変わりない。あまり危険そうに思わなくても気を引き締めろ」


「それに気になってるところがあるのよね」


 疑問に思うアルマは考えていたことを話し出す。


「ここって噂が流れる程危険じゃないのは悠斗の言う通りなのだけど、ここへ来た冒険者達が戻ってこないというのも事実なの」


「ここへ挑戦した奴らが低ランクの冒険者ばかりだったんじゃないのか?」


「それが、当時中堅ぐらいの冒険者も、上級に足を踏み入れるぐらいの冒険者もここへ向かったらしいのよ」


「えっ……」


「それでも誰も帰ってこなかったらしいわ……」


 そう言うアルマの言葉に続きレイも話し出す。


「っということになるとこの先……いや、深部に何かあるんじゃないか? っと私達は考えたのだ」


「ここへ連れてきてくれた男が言っていたじゃない? 『海龍リヴァイアサン』を見たと。それなら辻褄が合うのよね」


「……まじ?」


 船乗り男の話なんて酔っぱらいの話ぐらい信じていなかった悠斗は驚いた顔をする。


「本当かどうかはわからないわ。あくまで私達の予想……っと思っておいて。それでも私達は……」


「深部へ向かわないといけない……というわけだな」


「ええ。本当に居るのかどうかもわからないけれど、確かなのは上級に届く程の冒険者達が誰一人帰ってこれなかった()()があるということよ」


「だから気を緩めるどころか、逆に引き締めろということだ」


「ああ、わかった」


 そう短い言葉だけを紡いで気を引き締める悠斗。


「それじゃあ行きましょう」


 アルマの言葉に無言で頷く悠斗達はまだ見ぬ深部を目指して進み出す。


 魔術の光だけを頼りに奥へと進んでいく悠斗達。


 そんなことをしながら進んでは野営、進んでは野営を繰り返して数日後。


 奥へと下っていくと、悠斗達は立ち止まった。


 ついに『マリーディア海蝕洞』の最深部へと到達したのだ。


 そして、そこから見える光景を見て悠斗達は絶句。


「……なんだよこれ」


 自然に生み出された洞窟から一転。


 悠斗達が見下ろす先に、自然には決して造られることがない人工物、()()()()()殿()が鎮座していた。

本当は記念のSSか何か執筆しようかな? と考えたけど、時間がなかったのと思いつかないのもあって記念更新することにした(´・ω・`)

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