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バリア・フリーの階段  作者: 望月笑子
26/35

バリア25

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

誰もが、「ジャージだけは、勘弁して欲しい。」と発言したからだ。

利用者さんが、入居してから、服装の件については再度検討しようという事だった。

けれど私は、1週間前、内履とジャージを買い揃えた。いずれは、動きやすい格好の方が、良いと思ったからだ。

解雇するなら、「その代金返せ!」と心の中で叫んだ。

「自分の権利ばかり主張するなら、こっちにも考えがあるよ。」

鬼頭が、ふん反り返った。

「顧問弁護士をつけるッ!!」

いやらしく笑った口元から、金歯が光った。

「私も、今ここでは即答できかねますので、労働局と労働組合に相談してから改めてお電話差し上げます。」

椅子から立ち上がると、鬼頭が慌てて怒鳴った。

「本来は、第3者に相談することではないんだぞォ〜。この場だけの話しに留めておくことなんだぞォ〜」

「失礼します。」

鬼頭の困惑した表情をチラッと横目で見て、私は『あったかホーム』を後にした。


私はさっそく、純氏からのアドバイスを受け、仙台の本社に電話した。



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