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バリア25
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誰もが、「ジャージだけは、勘弁して欲しい。」と発言したからだ。
利用者さんが、入居してから、服装の件については再度検討しようという事だった。
けれど私は、1週間前、内履とジャージを買い揃えた。いずれは、動きやすい格好の方が、良いと思ったからだ。
解雇するなら、「その代金返せ!」と心の中で叫んだ。
「自分の権利ばかり主張するなら、こっちにも考えがあるよ。」
鬼頭が、ふん反り返った。
「顧問弁護士をつけるッ!!」
いやらしく笑った口元から、金歯が光った。
「私も、今ここでは即答できかねますので、労働局と労働組合に相談してから改めてお電話差し上げます。」
椅子から立ち上がると、鬼頭が慌てて怒鳴った。
「本来は、第3者に相談することではないんだぞォ〜。この場だけの話しに留めておくことなんだぞォ〜」
「失礼します。」
鬼頭の困惑した表情をチラッと横目で見て、私は『あったかホーム』を後にした。
私はさっそく、純氏からのアドバイスを受け、仙台の本社に電話した。




