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バリア・フリーの階段  作者: 望月笑子
18/35

バリア17

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

鬼頭は、拳を口元に持ってきて、大きな咳払いをすると、今度は、ファイルからプリント用紙を手早く取り出し、それを読み上げた。

「まず、研修先で、昼食のお代わりをした。」

「それはあの時、ご飯の量があまりに少量だったので、『もうちょっと食べたいですね』と冗談半分に言ったんです。そしたら、スタッフの方が気を利かせて、いつの間にか、冷凍庫に保存してあったご飯を、電子レンジで温めて出してくれたんです。せっかく出してくれたので、頂いただけで、自分から、『お代わりしたい』と言った訳ではありません。」

マズい昼食のお赤飯だったが、利用者さんの口に合わせた、量や固さだったに違いない。気を悪くしないよう、単なる『お世辞』で言ったつもりだった。

このグループ・ホームでは、標準の冗談も、お世辞も通用しないのか…。

急に、吐き気をもよおした。



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