表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バリア・フリーの階段  作者: 望月笑子
16/35

バリア15

このメールを送信すると、執筆中小説にこの内容が追加されます。

「昨日言ったこと、よく分からなかったの?」

「昨日は、具合が悪くて帰らせて頂きましたが、私は、まだ辞めてはいません。この仕事を続けさせて下さい!!」

「言ったよね?君は、この仕事には向かないって。トータル的に、向いてないって。」

「私は、雇用契約期間通り働くだけです」

「ダメッ!!今日で終わり」

そう言って、鬼頭はまばたき一つせず、私を睨み付けた。

そして、手に持っていた雇用契約書をチラつかせながら、それを読み上げて見せた。

「契約期間は、期間の定めあり。平成21年10月1日から平成21年12月31日は、毎度毎更新。試用期間の入社6ケ月間は試用期間とし、勤務態度や能力などを判断した後に、本採用になります。」

そうは言っても、私がいちいちノートにメモをするものだから、鬼頭は、そのノートを気にするように眉をひそめた。

「君は、これにサインをしたんだよォ!!」

「はい。6ケ月後には、正社員になれるものだと解釈しました」

そんな悪びれない態度に、鬼頭は、急に声を荒げ、

「昨日はなァ〜、ああいう風になァ〜、バッチリと言わなかったのはなァ〜、君の方から辞めてくれればいいと思ったんだがなァ〜、今日は、解雇だッ!!」

と、痰を絡ませたような声で怒鳴った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ