表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/68

アルフリードとの再会

気がつくと、そこは・・・バスタブの中だった。

目の前には仁王立ちしたアイシス様。


「ユーリス様がいらっしゃっているというのに、あなたそんな質素な寝ぼけたままの顔だなんて・・・」


じょ・・・女王様だぁぁぁぁ!!

いそいで自分の手を見ると、右手にしっかり例の指輪がある。しっかり息もできるし、体も動く!

アイシス様が私の傷に目を留めて、おっしゃる。


「なにこれ、誰が治療したのかしら素人ね。こんなんじゃ傷が残っちゃうわ。あ・・これ貸しにしておくから、後で利子をつけて返してもらうから気を使わないでね」


妖艶な微笑を浮かべながらおっしゃる。

ああ!!この会話。覚えてる。えっとこの後、私なんていったんだっけ・・・。

何とか思い出しながら、答える。


「えっと、今日は訓練場に戻らなくてはいけないので、髪と目の色を戻していただけませんか?」


バスタブの前に立っているアイシス様に、首を傾げて可愛くお願いする。

アイシス様はしばらく考えた後、何かを思いついたようにいった。


「・・・そうねぇ、いいわよ。まずは早くお風呂から出てらっしゃい。そこにタオルと服を置いてあるから。ゆっくりと着替えるといいわ」と、おっしゃって風呂場から出て行かれた。


えっと。その後何があったっけ?頭が急激な変化に追いつかないや。バスタブに体を思い切り浸しながら、天井を見て考える。


えーーーっと。大事なことだった気が・・・・


私が思い出したのと、そこに転移魔法でアルがアルフリード王子の格好のままで現れたのと同時だった。


「サクラ!大丈夫か?!」


「あれっ。アルっ!!」


ユーリス様の登場に気持ちを備えていた私は、突然のアルの出現に驚いた。そして最後に見たアルの死に瀕した苦悶の表情を思い出して、慌てて風呂から飛び出てアルフリードの体を確かめた。


「大丈夫?怪我は?もうなんとも無いの?!!」

私はアルフリードの体を、膝から胸に向かって両手で触りながら確認した。よかった元気だ!!


「良かった!!もう死んでしまうんじゃないかと思ったよ!」


涙で目が霞む。あれ?アルの様子がなんかおかしい。

私と目をあわさないように遠くを見ている。なんだかその無表情な顔がほのかに赤く染まっている気がする。

そういえば、温まってた体がすーすーして冷えてきた。


「ひぇっ!!」


あっ!!私・・・裸だった・・・。まっぱだった!!


自分の置かれた状況が頭の中でクリアになるにつれて、恥ずかしさでパニックになる!!


よし!こうなったら時間を戻そう!!


私は混乱した頭のまま、指輪を指にはめようとした。その様子で私が何をしようとしているのか気がついたアルフリードが、私の両手を掴む。


「それは、やっても無駄だ!オレの記憶は無くならないから止めろ!」


えーー?そうだっけ?

そう思った時に、バーンと大きな音がして風呂場の扉が開いた。


「サクラ!!大丈夫ですか?!」


ユーリス様が心配そうな顔で、慌てて飛び込んできた。


その目に映ったのは・・・裸の私とその両手を掴んでいるアルフリードだった。

ユーリス様が何か勘違いをして、アルフリードに掴みかかろうとするよりも早く、私の絶叫がルベージュ子爵家のお屋敷に響き渡った。




「いやぁぁぁっーーーーー!!!!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ