表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/68

クラマ 夜会に出る

とうとうこの日が来てしまった。


夜会・・・・。


「これ以上は僕もう一ミリたりとも、無理です!!アイシス様、これは何かの拷問ですか!!」


「僕じゃなくて、わ・た・し でしょ!!!もうちょっと、いけそうだから任せておきなさい」


「ひゃーー。無理!!!」


私は今、アイシス様のお屋敷で、女装?の最中だった。


侍女に手伝ってもらっては、女だということがばれるといけないので、アイシス様本人じきじきに、着付けを手伝ってもらっている・・・のだがこれは何の拷問だ?

腰が細ければ細いほど美しいなんて、そんなことあるわけないではないか!?

細くなりすぎて、内臓がどこに行ったのか考えるのも恐ろしい。

これ以上締めつけると、折角のご馳走が入らなくなるので、なんとかアイシス様に懇願して、ほどほどに弛めてもらった。



アイシス様の昔のドレスだというけれど、淡い黄色のオーガンジーの布で作ってあってA ラインのオフショルダーで、シンプルだがとても品のよいドレスだった。

名前はクラマでは、あれなのでアイシス様の、いとこの名前を使わせてもらうことになった。

なので今から私はセシリアだ。セシリア・デラ・ルベージュ。これが私の名だ。


「セシリア、あなたその眼と髪。美容魔法かけてるでしょう?元の色に戻してもいい?」


アイシス様は私の返事も待たずに、そっこうで魔法を解いた。


「ちょっと!!アイシス様」


「あらあっ。こんな濃くて透き通った黒髪、見たことがないわ、瞳も黒曜石みたいに綺麗。美容魔法なんて必要ないじゃない。うーん。でも長さが足りないわね、この魔法使うと疲れるから嫌なんだけど、下僕のために一肌脱いで上げるわ」


いやちょっと・・・・また私に了承とらずにやってますね。私まだ下僕・・なんですか。


うん。いや自分でもそうかなとは思ってましたから、いいんですけどね。

あっという間に、腰まで届く髪になった。うわ。こんな長い髪なんて、生まれてはじめてかも。

アイシス様が、私の意見は一切無視で、小物やら化粧やらをこれでもかと盛り付ける。

もう勝手にしてください。

女王様には、勝てませんから。


「ところでアイシス様。アイシス様のパートナーはキアヌス騎士様だと聞きましたが、一体どんな方なのでしょうか?」


「彼は、そうねえ。わたくしのど・れ・い・かしら?」


うわーー。この人鬼畜だ。パートナーに対して奴隷宣言しましたよ。もう下僕に奴隷に、なんでもこいですね。


「ほら、できた」


「鏡はありますか?僕・・いたっ・・・・・私も見てみたいです」


僕と言った途端に、アイシス様の手刀が飛んでくる。


「だめ。鏡は禁止よ。あまりに綺麗になりすぎたから、見せてあげたくなくなっちゃったわ」

と、その妖艶な瞳でおっしゃる。それ普通、逆だよね。



もう、どうにでもなれと思った時に、侍女がユーリス様とキアヌス様の来訪を告げた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ