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人と魔物の極限解放  作者: 浪漫病
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第五話 日本人はロリコン

別に侮辱とかそういうのじゃなくて、日本人はロリコンだって説を拝借してるだけなんで。怒らないでくれると嬉しいなぁ……

 流石領主というべきか、なかなか美味な食事だった。

 個人的には高い料理は好きって訳ではないが、高い料理は全然違うな。

 節約料理に比べるとやばい。


「うちの料理には満足して頂けたかね?」

「はい、美味しかったです」

「そうかそうか、満足頂けたようで何よりだ。……さて、まずは改めて自己紹介させてもらおう。私の名はゴロダ・フランソン、この街ウェスタントの領主を務めている。よろしく」


 そう言って領主様は胸に手を当ててお辞儀をした。えっと、この場合失礼のない一人称は……


「自分の名は相良翼と申します、領主様。こちらこそよろしくお願いいたします」


 一応日本人がよくやるOJIGIをしておく。

 ぶっちゃけ貴族のマナーとか知らないし、礼儀作法のことなんて言われてもわからん。


「ツバサくんというのか。では、何か聞きたいことはあるかね?」

「聞きたいこと……ですか? そうですねぇ……」


 んー、聞きたいことか。特に思いつくのはないが、あえて言うなら……


「それでは、自分が街に入ることができた理由を教えていただければと」

「それなら答えは簡単だ。ロリコンという言葉を知っていたからだ」


 いやだからなんでロリコン知ってるだけで入れるのかって聞いてるんだけど。


「そうだな……では、まずは転生者についての話を教えようか」

「転生者……ですか?」

「うむ、始まりは500年ほど前のことだ。王都の予言者が告げた異なる世界の人間を招けという予言があってな……」


 要約すると、300年ほど前、異世界から来た人物を予言者が見つけ、王都へ招いた。

 そして、その異世界人を丁重にもてなしたという。

 異世界人から異世界の文化や技術を教えてもらい、代わりに望みを叶えたそうだ。

 それから約50年後、東端の国オステントの森から、また異世界人が見つかったらしい。最初は異世界人だとわからなかったらしく、疑ったそうだ。

 だが、異世界の文化や技術を色々と話し、街の発展に大きく貢献したため異世界人だと信じられらそうだ。


 また異世界人が現れるかもしれないと王は思い、王都へ招いた最初の異世界人が言っていた『まあ俺はロリコンなんで』というセリフを思い出し、ロリコンという見知らぬ単語を知っている人は異世界人の可能性が大きいと各領主へと伝えたということなのだそうだ。……ロリコン、貴様が原因か。


「その最初の異世界人はロリコンという言葉の意味を教えてくれなかったそうだが、他の異世界人なら知っているだろうと言っていたのだそうだ。確か『日本人はみんなロリコンだから絶対伝わる』だとか」

「は、はあ……そういうことですか」


なんだそいつ、ふざけてんのか。俺はロリコンじゃねえ、妹属性萌えだ、姉属性もいけるけど。幼ければいいあいつらとは相容れない。


「異世界人が来るのは定期的でね、そろそろ新しい異世界が来る頃だと領主の間では噂されていたものだ。因みに、君は七人目の異世界人だよ」

「七人目ですか……でも、多分自分は特に教えれることなんてありませんよ? おそらく前に来ている異世界人の方々が教え尽くしてると思いますし……」

「いや、何か教えろと強要するつもりはない。簡単な望みを叶えて自由にしてあげるだけで、新しいものを発見してくれた異世界人もいたことだしね。さて、時間も時間だしそろそろお開きにするとしよう。翼くん、しばらくはここに滞在するといい。何かしたいことを見つけたら言ってくれたまえ、可能ならば叶えよう」


そう言って領主様は部屋を出て行った。それからお風呂に入れさせて貰い、支給されたパジャマに着替えてベッドに横になった。色々と混乱しそうになるが、まあなんとかなるだろう。気楽にしていこうじゃないか。明日は本を読み終えた後街の散策だな。そう思いながら、眠りについた。

多分あと5話もすればヒロインの下へいけるはず……っていうかいきたい

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