勝手に押し付けられるルール
本日三話まであげる予定でがんばるのでよろしくお願いします。
(はぁ、考えていても仕方がないが,だけどそろそろ何か相手からアクションがあってもいいんじゃないか。)
そんなことを思いながらこれからの事についての予測を三人で話していて結構な時間がたっていき,ぽそりと
「俺たちをここに連れてきた奴等はいつ出てくるんだろうな...」
その瞬間大きな声が響き渡った。
「ようこそ,カード達の遊戯場へ」
声の方を見るといつの間にかこの空間の中央に舞台が出来ていてその上に六人の人が立っているのが見えた。中央に立っているへらへら掴みどころのなさそうな男が先程喋った奴だなと予測していると周りで訳もわからないとこに犯人と思われる奴等が出てきて激怒してる奴等を挑発するかのように奴等は言った。
「まぁ,実際いきなりここに呼び出され怒りたい人も多いと思うけど,安心してこの女王を見つけるゲームが終わるまで自由に帰れるから。だけど,帰るのはこの世界の記憶を忘れる事が代償だけどね。」
男が言い終わるとニヤニヤしながら周りを見回し多くの人が混乱しているのを面白そうに見ていた。
(...性格悪いな,だけど目立ちたがり屋なのに他の奴が何も言わないで止めないでいるとこからきっとあいつが一番偉いのだろうか)
そんなどうでもいいことを漠然と思っていると男の横に何やら真面目そうな人が出てきた
「だから,まず何も聞かなくても帰りたい人そして話をまともに聞けない人は,壁の白いドアから退出してください。」
真面目そうな女の人に言われ壁を見ると確かにいつの間にか壁に複数の白いドアが出来ていて。しばらく見ているとそこそこ沢山の人が退出していった。
(こんなに沢山の人があんな世界がすぐに捨てられないなんて思える恵まれた人生が過ごせる奴もいるものなんだな。
だが,その反対にその沢山の人が抜けてもこんなに残るくらい
あの世界に何らかの悩みもしくは...
希望や夢を見れない人もいるのか。
まぁ,俺には関係ないか。さっさとこれからの事をあいつらと相談しよう。)
そう思い慎と澪に話しかけた。
「慎,澪、これからどうする。」
慎と澪は,考えるそぶりもなくだが少し申し訳なさそうに
「ゆき,俺はここに残ることとして考えていきたい。」
「そうですね,私も元の場所よりこちらの世界の方がましな気がしますのでここにいたいです。」
「(やっぱり,そうだと思っていた。)オーケー,
じゃあこっちの世界に残るとして俺らは考えていこうか。その上で俺に提案がある。」
「なんだ」「なんでしょう」
俺は少し声を小さくして
「俺はこの世界では, 女王探しでの面倒な争い事を避ける為に誰かに気づかれるまで男で通すつもりでいる。幸い私服だと俺はどっちか見分けがつかないからな。」
「確かに,それはいい案だと思う」「わかりました」
三人でこれからについて話していると出てく人がいなくなったみたいで舞台の人たちが再び話始めた。
真面目そうな女が口を開いた瞬間結構の人が喋っていたのが嘘かのように不自然に静まりかえった。
あることに気が付き面白すぎて笑みが抑えれなかったが,とりあえず話を聞くことに集中した。
「でわ、そろそろ退出する人もいなくなったので話を続けます。」
「じゃあ、また俺が話していくよ。
まず,このゲームの前の参加としての前提は,プレイヤーは全ての人。そして,女王Queenは召喚された君たちの中の女の誰かで本人すら知らない。最後に君たち召喚されたものは,ゲームを自由に降りるつまりこの世界から去ることが出来る。それくらいかな。」
最初話したチャラそうな男がニヤニヤしながら話し終わった。真面目そうな女が疲れたかのような顔をして
「まぁ、大体のルールはそれだけですがこの世界には、魔法があり、超能力があります。そしてゲーム探してる女王これからはQueenと呼びますが,Queenなどの事を役付き,ナンバー持ちと言い特殊能力を持ちます。しかし,特殊能力は発現するまで本人にも知りません。
それらをふまえてこのゲームで,死のうともそれは参加すると言ってここに残った時点でそのリスクに了承したことになります。他に質問等ある人は,質問してから赤いドアに入って契約書として身分証明書を発行してください。なお,これからゲームを降りる場合はこの世界の人に申し出てください。」
今度こそ話が終わったなと思い。ずいぶんなんでもありな世界なんだなと思いながら壁を見るとさっきの白いドアが赤いドアになっていたのを見て。
思わずにっそり笑いながら思った
(面白い,スリリングでいいじゃねー)
感想ご指摘がいただければ幸いです。