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ココロにあいた穴  作者: 善最
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後悔・・・新たな策は荒療治

星に着いた大男は言葉を失う

まさかこんなことになるなんて・・・

星についた大男は目を疑った、

『遅かったか・・・』あちこちに無惨にも砕けた建物や息絶えた駒たちが転がっている。

『なんということだ、私が駒任せにしたせいだ、感情を与えたせいだ、こんなことになるなんて・・・』

膝から崩れ落ちる大男、まさか自分がいない間に駒達が争いこんな惨状になってしまうとは予想だにしなかった。

『ぁぁぁ・・・』声にならない音が漏れる。

そんなとき遠くの方から微かに悲鳴のようなものが聞こえる。

『まだ生きてるものがいるのか!』大男は立ち上がりそちらに走り出す。


町では神様から名を授かった善最の子孫達率いる連合軍が町には一歩もいれんと奮闘している。

山賊化した駒たちはそんな連合軍めがけて突撃を繰り返す、もうもちそうない。

『こらっやめないか!』大男が駒たちに駆け寄る。

噂には聞いたことがあるが実際に大男を見るのは初めての子孫達はあまりの恐怖に腰から砕ける。

『何をしているんだ!なぜこうなったんだ?』

大男は訪ねたがあまりの恐怖に言葉がでない。

『神様、この星はもうだめです、一度おきた争いはもう止まらないのですか?』震えた声でそう訪ねたのは善最の子孫『康 こう』だ。

『そんなことはない、助け合いの精神さえあれば争いなどおきん』大男は言う。

『助け合い・・・?』駒たちにそんな考えはなかった、自分さえよければ、自分達さえ楽なら他がどうなろうと知ったこっちゃない。

『お前たちにはまだ難しい話かもしれない、だがこれから学べばいい』大男は迷ったが少し荒療治をすることにした。

砂を一掴みして息を吹きかける、そして駒たちに振りかけた。

『今私が振り撒いたのは病だ、これから誰がが苦しむことになるだろう。皆で助け合い生きていくんだ』そう告げる大男は天へと昇っていく。

『私が生み出した駒を消すのは容易い、でもそれではいけない気がする。彼らを見守るのがこれからの役目だ』大男、本名神山は皆が呼ぶ神様という名で生きていく決意をした。


それから月日は流れた・・・


現在この星には様々な駒たちが暮らしている。

駒たちは思いやりや助け合いを覚えるのに手間取っていてるようでまだ争いは尽きない。


そんな中、神の撒いた病は駒の憎しみを肥やしに成長し、治すことのできない難病と呼ばれる存在のものまででてきた。


その難病に侵された私は思う・・・

『神様、貴方はまた過ちを犯したらしい、駒たちには思いやることなどできない、助け合うことなどできない、貴方の撒いた病のせいで私は除け者にされている。私にはこれを抱えて生きるのは怖くて、寂しくて、やりきれない気持ちです。』


『空の上で今、貴方は何を見て、何を感じているのでしょうか?』


今日も独り、私は神から与えられた試練に打ちのめされながら生きています・・・


読んでいただきありがとうございます。

これにてこの話は完結です。

題名の意味は分かりましたでしょうか?大きかれ小さかれ誰のココロにも穴はあいているんでしょうか?

次回からは趣向を変えた話を書いていきたいと思うのでその話でお会いしましょう。


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