争いは争いを呼び、饅頭を食らう大男を呼ぶ。
とうとう起きてしまった争い。
月日はどんどん進み死者までだしてしまった。
胸騒ぎがした大男はバスに乗るが・・・
ヒートアップする町田達と木村達を見つめている久米達もまた不満をもっていた。
彼らは自分達が育てた芋を粗末に扱う。皮を剥きすぎている、これじゃあ実がもったいない。
おまけにしけた面した奴等が作る芋はしけてんなぁと笑い者にしていることも知っている。
だからこそ彼らには痩せた芋しか分け与えない。丸々とした芋は自分達で食べてるんだ。
川上達だって溝を堀続ける毎日にうんざりだ。
彼らの不満は爆発寸前、木村と共に木を植えている善最はこの状況を何か嫌な感じがしてたまらなかった、何か起きなければいいが・・・
星でそんなことが起きてるとも知らずに大男は太陽で温泉を満喫していたがなんだか飽きてきたし、星のことが気が気ではなかった。早々に切り上げて星に戻ろう。
星では更なる月日が流れた。お互いが不満を持ちながらも文明は進み町もいくつかできた。
作物も米や野菜など豊富になったどこから持ってきたかは解らないが突然できた。
川では湖にいた泳ぐ生き物が流れてきていた、どうやら食べれるらしい。
そんな中とうとう各地で争いがおきはじめていた。
町田の子孫に当たる駒たちは自分達が一番偉いとふんでいる。従わないやつらは取っ捕まえて袋叩きにしていた。
これを見かねた木村と久米の子孫達は協力し木で囲いを作りは食料を溜め込んで外には出さなかった。
だが一番酷いのは川上の子孫達だ、ダムを破壊しひとつの町を水攻めにした。
争いは止まることを知らない。多くの血がながれ、多くの駒が息をひきとった。
その頃大男は帰りのバスに乗っていた。なぜだか解らないが胸騒ぎがする。
あと1時間で星につく『あと2年、何も起こらなければいいけど・・・』大男の淡い望みは等の昔に崩れていたとも知らずに【温泉饅頭マグマ味】を頬張っている・・・
読んでいただきありがとうございます!
次の話で完結する予定でいます。
是非読んでいただきたく思います。